国際大学都市

国際大学都市(Cité Internationale Universitaire de Paris)

国際大学都市はフランスのパリ、あえて言うならば南端にある14区に位置する、留学生のための学生寮群です。ここは単なる居住空間ではなく、さまざまな国の文化が交差する場でもあります。

概要

敷地は34ヘクタールもの広さを誇り、東京ドームを7個以上も収納できる広大さです。この緑に包まれたキャンパスには、37棟の寮がそろい、約5500のベッドが設けられています。施設も多彩で、カフェテリアや学生レストラン、図書館、さらにはプールやテニスコート、体育館、スポーツグラウンドなどが整備され、居住者は思い思いの時間を過ごすことができます。また、郵便局や県庁の事務所、さらには音楽施設も完備されています。広大な芝生エリアは、リラックスや交流の場としても活用されています。

入居資格

この国際的な学生寮には、学び舎としての役割もあり、聴講生、大学生、研究生、さらには教育者や芸術家たちも住むことができます。ここに住む人々は、126の国々から集まっており、その中にはフランス人も含まれます。2004年時点では、フランス人の割合はおおよそ35%となっています。

各国の寮

国際大学都市には、アフリカ館やアルゼンチン館、アルメニア館、ベルギー館、ブラジル館など、40を超える国ごとの寮があります。これらの建物は各国をイメージしたデザインで作られています。例えば、日本館はお城を思わせるスタイルであり、ギリシア館は神殿のような威厳があります。各館では、定期的に映画上映やパーティー、コンサートなど、多様なイベントが開催され、留学生同士の国際交流が促進されています。加えて、居住者たちは単に住むことにとどまらず、毎学年度ごとに各寮の代表が選出され、自治委員会が設立され文化活動や自治活動も行われています。

寮費

国際大学都市での寮費は、月300から400ユーロ程度で、電気代や水道代、インターネット使用料が含まれています。部屋ごとにWi-Fiが利用できるところもあれば、図書室やコンピュータールームでの接続が可能な寮も存在します。どの施設も無料で使用できるため、入居者にとって非常に便利です。さらに、週に1、2回、掃除サービスが提供され、清潔な環境が保たれています。また、約60ユーロを支払うことで、テニスコートや巨大プールを年間利用できるサービスもあります。

国際大学都市は、異文化が交じり合い、学びや交流が生まれる刺激的な環境を提供する場であり、留学生にとっては非常に魅力的な居住地となっています。

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