研究生

研究生（けんきゅうせい）とは

研究生は、大学や短期大学、高等専門学校などで特定のテーマについて研究を行う者の身分を指します。この名は一般的に正規の学生とは異なる立場にあり、限られた期間で受け入れられます。特に、教育機関以外でも、劇団やアイドルグループなどにおいて見習いや修業中のメンバーに対してもこの呼称が用いられることがあります。

大学・大学院における研究生。

多くの大学や大学院では、研究生制度が導入されています。入学の際には、所定の入学願書や履歴書を提出し、入学金や授業料を支払うことで、研究生としての地位が得られます。この際、通常は研究を指導してくれる教員を選定することが求められます。研究生の授業料や入学金は、正規の課程の学生よりも安価に設定されている場合が多く、年度の途中からも入学が可能なことが一般的です。ただし、研究生は単位を取得する権利がないため、取得したい場合は科目等履修生という別の身分が必要となることが多いです。

研究生は、学部で学んでいる専門分野とは異なる大学院に進学を希望する場合や、大学院入試や就職試験、国家試験に落ちた後の準備期間として利用されるケースが多いです。このような状態を指して「就職浪人」や「院浪人」と呼ぶこともあります。

また、大学院での研究生は、修士課程から博士課程に進む際に専門を変更する場合や、博士課程において標準修業年限を超えて在籍している場合に多く見受けられます。

東京大学大学院情報学環教育部には、特別研究生と呼ばれる独自の制度があり、ジャーナリストやメディアリテラシーの教育を目的としています。こちらの場合は、入学試験を通じて合格した後、所定の単位を取得することにより修了が認められます。

旧制大学院における特別研究生

旧制大学院では、特別研究生制度が存在しました。これは文部省令に基づく制度で、旧制大学の学部卒業者に対して一定の基準を満たすことで給費または貸与を行い大学院に入学させるものでした。この制度で入学した学生は、終わると多くが大学内で講師や助教授として採用されることが多く、学部卒業後に助手として任命され、一定の期間が経過すると多くが講師や助教授に昇進するという流れがあったため、当時の出世コースと見られていました。

関連項目

• - 聴講生
• - 在学生
• - 研修生 (アイドルグループ等で用いる名前)

このように、研究生という立場は大学やさまざまな教育機関において重要な役割を果たしているとともに、個々の学びや成長に寄与する形機能しています。この制度を通じて、学生たちは自分の専門分野を深め、新たな挑戦に向かう機会を得ることができます。

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