国際大山空手道連盟について
国際大山
空手道連盟(The World Oyama Karate Organization)は、
1984年に設立されたフルコンタクト系の空手団体です。この団体は、通称「ワールド大山空手」または「USA大山空手」として知られており、その活動は主にアメリカを中心に展開されています。
設立の背景
団体は大山茂、大山泰彦、三浦美幸の3人によって設立されましたが、後に三浦は団体から独立しました。現在も、設立に関与した大山茂は故人ですが、彼の理念はこの連盟の活動に強く息づいています。大山泰彦は創士として現在も連盟の最高師範を務めており、彼の指導のもとで多くの空手家が技術を磨いています。
本部と支部
国際大山
空手道連盟の本部道場はアメリカの
ニューヨークとアラバマ州に位置しています。また、さまざまな国に支部を構えており、日本、
カナダ、ジョージア、
ギリシャ、
メキシコ、
ロシア、
サウジアラビア、
トリニダード・トバゴなど、幅広い地域で活動しています。これにより、国際的な交流と技術の伝承が行われており、空手の普及にも貢献しています。
稽古内容
道場での稽古では、基本的な
フルコンタクト空手に加えて、武器術の訓練も行います。使用する武器には棒、トンファー、ヌンチャク、サイなどがあり、これらの技術を習得することで武道としての幅が広がります。さらに、グローブ空手の練習も行われ、実戦的な技術を身につける機会を提供しています。
大会ルール
大会用の
フルコンタクト空手ルールは、極真流派に基づいています。このルールでは片手による1秒以内の掴みや引っ掛け、また崩し技(倒し技)が認められています。一方、関節技や絞め技、寝技は反則行為とされ、フルコンタクトの特性を生かした戦いが繰り広げられます。
逸話
1991年には「USA大山空手対正道空手」の戦いが行われ、国際大山
空手道連盟からはウィリー・ウィリアムス、チャック・チズム、ギャリー・クルゼビッツといった有名な選手が出場しました。参加選手たちは、一回り以上も若い選手たちと対戦し、実力を示しました。
役員と指導者
国際大山
空手道連盟の役員には、故大山茂が総主および連盟顧問を務めており、現在は大山泰彦が創士としてその指導を引き継いでいます。このように伝統と現代が融合した指導体制が、連盟の発展を支えています。
最後に
国際大山
空手道連盟は、単なる空手団体ではなく、武道としての精神や技術を継承し続けています。各地に支部を持ち、国際的な交流や武道文化の普及に努めているこの団体は、今後も多くの空手家に影響を与えることでしょう。