国際法局 (外務省)

国際法局について

国際法局は、外務省組織令に基づき設置された、日本国外務省の内部部局の一つです。この局は、国際法に関する外交政策の策定、条約の締結や解釈、実施といった、国際法に関わる幅広い業務を担っています。

前身

国際法局の前身は、1919年7月に設置された条約局です。条約局は、当時の国際関係における条約の重要性の高まりを背景に設立され、その業務は国際法局へと引き継がれています。

所掌事務

国際法局の主な所掌事務は以下の通りです。

国際法に係る外交政策に関する事務：国際法の観点から、日本の外交政策を策定・推進します。
条約の締結や解釈及び実施に関する事務：諸外国との条約締結交渉を行い、締結された条約の解釈や国内での実施を監督します。
国際法規の解釈及び実施に関する事務：国際法規の解釈や実施に関する事務を行い、国際法秩序の維持に貢献します。

ただし、日米安全保障条約関連の業務は、北米局の管轄となっています。

組織

国際法局は、局長をトップに、以下の組織で構成されています。

局長：国際法局全体の業務を統括します。
参事官：局長の業務を補佐し、各課との連携を図ります。
国際法課：国際法に関する政策立案や調査を行います。
国際裁判対策室：国際裁判に関する訴訟対応や調査を行います。
海洋法室：海洋法に関する政策立案や調査を行います。
条約交渉官：条約締結交渉を担当します。
条約課：条約の締結・解釈・実施に関する事務を行います。
経済条約課：経済に関する条約の締結・解釈・実施に関する事務を行います。
経済紛争処理課：経済に関する紛争の処理を行います。
経済紛争対策官：経済に関する紛争の対策を行います。
社会条約官：社会に関する条約の締結・解釈・実施に関する事務を行います。


これらの組織が連携し、国際法に関する幅広い業務を遂行しています。

参考文献

外務省ウェブサイト（外部リンクを参照）
外務省組織令

出身者

国際法局の出身者として、以下の人物が挙げられます。

栗原菜緒：実業家であり、秋篠宮文仁親王妃紀子の義妹で悠仁親王の叔母にあたる人物です。一般職非常勤国家公務員として外交業務に従事しました。

関連項目

外務省

外部リンク

* 国際法局

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