北米局

外務省北米局について

外務省北米局は、北米地域（アメリカ合衆国とカナダ）における外交政策を専門とする内部部局です。1979年に、それまで存在したアメリカ局が改組される形で発足しました。この改組により、メキシコを含む中南米諸国は中南米局の担当となり、北米局はアメリカとカナダに特化した外交を担うことになりました。

北米局の目的と主な施策

北米局は、北米地域の安定と繁栄を確保することを最重要の目標としています。そのために、以下の施策を積極的に展開しています。

未来志向の日米関係の推進: 日本とアメリカ合衆国との間で、未来を見据えた協力関係をさらに強化します。
未来志向の日加関係の推進: カナダとの間でも、同様に未来志向の友好関係を築いていきます。
アメリカ合衆国、カナダとの友好関係の強化: 両国との間で、より緊密で良好な関係を維持・発展させていきます。
日米相互協力及び安全保障条約への取り組み: 日本とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約に関する業務を遂行します。ただし、条約そのものに関する業務は国際法局条約課が管轄します。
在日米軍などへの取り組み: 在日米軍に関する様々な問題への対応を行います。

これらの施策を通じて、北米局は地域における平和と安定に貢献し、日本にとって望ましい国際環境を確保することを目指しています。

組織構成

北米局は、以下の組織で構成されています。

局長: 北米局全体の業務を統括します。
参事官: 局長の補佐を行い、特定の分野を担当します。
北米第一課: 総合的な外交政策を担当します。
北米第二課: 経済的な外交政策を担当します。
日米安全保障条約課: 日米安全保障条約に関する業務を専門的に行います。
日米地位協定室: 日米地位協定に関する業務を行います。

歴代局長

北米局および前身のアメリカ局の歴代局長は以下の通りです。

上村伸一（1945年：政務局長）
安藤義良（1945年：政務局長）
岡崎勝男（1946年：総務局長）
太田一郎（1947年：総務局長）
朝海浩一郎（1948年：総務局長）
大野勝巳（1948年：総務局長）
島津久大（1949年：政務局長）
土屋隼（1951年：欧米局長）
武内龍次（1954年：欧米局長事務取扱）
稲垣一吉（1955年：欧米局長心得）
千葉皓（1955年：欧米局長）
千葉皓（1957年：アメリカ局長）
森治樹（1957年：アメリカ局長）
安藤吉光（1960年：アメリカ局長）
竹内春海（1963年：アメリカ局長）
安川壮（1965年：北米局長）
東郷文彦（1967年：北米局長）
吉野文六（1971年）
橘正忠（1972年：局長心得）
大河原良雄（1972年）
山崎敏夫（1974年）
中島敏次郎（1977年）
浅尾新一郎（1980年）
北村汎（1982年）
栗山尚一（1984年）
有馬龍夫（1988年）
松浦晃一郎（1990年～1992年）
佐藤行雄（1992年～1994年）
時野谷敦（1994年～1995年）
折田正樹（1995年～1997年）
高野紀元（1997年～1998年）
竹内行夫（1998年～1999年）
藤崎一郎（1999年～2002年）
海老原紳（2002年～2005年）
河相周夫（2005年～2007年）
西宮伸一（2007年～2009年）
梅本和義（2009年～2011年）
伊原純一（2011年～2013年）
冨田浩司（2013年～2015年）
森健良（2015年～2018年）
鈴木量博（2018年～2020年）
市川恵一（2020年～2022年）
河辺賢裕（2022年～2023年）
有馬裕（2023年～）

関連情報

北米局に関連する情報として、以下の項目が挙げられます。

在外公館: 日本が海外に設置している大使館や総領事館など。
対米従属: 日本の外交政策におけるアメリカ合衆国への依存度。
日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約（新安保条約）: 日本とアメリカ合衆国との間の安全保障に関する条約。
日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約（旧安保条約）: 上記条約の前身。
日米地位協定: 在日米軍の法的地位に関する協定。
日米行政協定: 日米間の行政協力に関する協定。
日米安全保障協議委員会: 日米間の安全保障に関する協議を行う委員会。

外部リンク

* 外務省北米局

この情報は、外務省北米局の活動や役割について理解を深めるための一助となれば幸いです。

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