国際看護師協会

国際看護師協会（ICN）とは

国際看護師協会（International Council of Nurses, ICN）は、世界各国の看護師協会によって構成される国際的な組織です。その主な目的は、世界中の看護従事者の社会的、経済的な地位の向上、看護の発展、そして地球規模および地域社会における健康医療政策への積極的な参加を促進することです。ICNは、1899年にイギリス、アメリカ合衆国、ドイツの看護協会によって創設されました。

組織構造

ICNは、以下の主要な組織によって運営されています。

1. 各国代表者評議会（Council of National Representatives, CNR）
ICNの運営、政策決定、新規メンバーの受け入れ、役員の選出などを担当します。
各国の参加団体から1名ずつ代表者が選出されます。
会議は隔年で開催されます。

2. 役員会
会長、各地域代表役員を含む15名で構成されます。
会議は毎年開催されます。

3. 会長
任期は4年で、再任は1回まで可能です。

会員について

ICNには、各国の看護協会が会員として参加します。既にICNに参加している各国の看護協会は、国内の他の看護団体と協力体制を構築し、共同でICNの活動に参加することができます。

主な活動

ICNは、様々な活動を通じて、看護の発展と看護師の地位向上に貢献しています。

1. 国際会議
4年ごとに開催され、実践ワークショップ、ポスターセッション、ランチョン、発表、分科会など、多様な形式で実施されます。
会議では、看護師の移住、海外での看護実践、地域看護、職場での暴力など、現代の看護が直面する重要な課題について議論されます。

2. 国際看護師の日（International Nurses Day）の支援
毎年5月12日（フローレンス・ナイチンゲールの誕生日）を国際看護師の日とし、看護師の貢献を称えるための活動を支援しています。

関連組織

ICNは、以下のような関連組織とも連携し、活動を行っています。

日本看護協会
国際助産師連盟 (ICM)
アジア看護師協会同盟会議（AANA）
国際看護交流協会（International Nursing Foundation of Japan：INFJ）

その他

ICNの活動には、南裕子氏のような看護の専門家も貢献しています。

外部リンク

ICN Web site
* 国際看護師協会 (ICN)：日本看護協会ウェブサイト

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