国際興業バスさいたま東営業所

国際興業バスさいたま東営業所：詳細解説

国際興業バスさいたま東営業所は、埼玉県さいたま市緑区大字上野田に位置する、国際興業バスの重要な拠点です。浦和駅東口や大宮駅東口をターミナルとして、さいたま市および川口市に広がる広範囲な路線を所管しています。この記事では、その沿革、現行路線、過去の路線、そして使用車両について詳しく解説します。

概要

この営業所の敷地は国際興業バスの営業所の中でも特に広く、他営業所から除籍された車両の一時的な留置場所としても利用されています。また、国際興業主催のイベント「国際興業バスまつり」は、2004年以降、主にこの営業所で開催されてきました。広大な敷地がイベント開催を可能にしています。

沿革

2000年10月16日: 当時の浦和営業所と大宮営業所を統合し、現在地に移転して開設。
2001年3月28日: 埼玉高速鉄道線の開通に伴い、浦和美園駅を発着する路線を新設。
2003年4月1日: さいたま市の政令指定都市移行に伴い、多くの路線で再編や停留所名の変更を実施。
2004年以降: 国際興業バスまつりを開催（2020年、2021年は中止）。
2006年4月21日: イオン浦和美園ショッピングセンター開店に伴い、一部路線で経路変更を実施。岩槻駅発着路線が鳩ヶ谷から移管。
2007年6月28日: PASMOの取り扱いを開始。
2008年3月30日: 新道開通により、越谷街道方面の路線を全て浦和駅東口発着に変更。
2013年9月20日: 北浦50をさいたま新都心駅まで延伸、岩槻駅 - 浦和美園駅間で快速バス（岩101）を新設。
2013年11月1日: 浦和美園駅西口ロータリー完成に伴い、一部路線の乗り入れを開始。
2023年以降: 国際興業バスまつりは飯能市へ会場を移動し、開催時期も春開催へと移行。

現行路線

さいたま東営業所が所管する主な現行路線は以下の通りです。

浦和駅東口発着: 東川口駅、浦和美園駅、東浦和駅、市立病院、南台方面など、多岐にわたる路線網。
大宮駅東口発着: 日本大学、浦和美園駅、東新井団地、自治医大医療センター方面など、市内主要エリアを結ぶ路線。
東川口駅北口発着: 浦和大学入口、さいたま東営業所方面への出入庫路線。
東浦和駅発着: 中丸団地、緑区役所を結ぶコミュニティバス路線。
東大宮駅発着: ファミリータウン、アーバンみらい地区を循環する路線や、七里駅入口を経由してさいたま東営業所へ向かう路線。
北浦和駅東口発着: 領家、与野駅東口を経由してさいたま新都心駅東口へ向かう路線。
岩槻駅発着: 目白大学、浦和美園駅、東川口駅北口を結ぶ路線。
大宮競輪輸送: 大宮駅東口 - 大宮競輪場（開催日のみ運行）。
しらこばと水上公園輸送: 浦和美園駅 - しらこばと水上公園（夏季のみ運行）。
Jリーグ輸送: 浦和レッズ主催試合時に、浦和駅、浦和美園駅から埼玉スタジアム2002への直通バス。

過去の路線

過去には、浦和駅西口発着や大宮駅発着で、現在とは異なる経路や目的地を結ぶ路線が存在しました。これらの路線は、時代の変化や交通事情、利用者のニーズに応じて廃止や再編が行われてきました。例えば、埼玉高速鉄道の開業や、さいたま新都心駅の開業などが路線の再編に大きく影響しています。

車両

さいたま東営業所は、国際興業バスの営業所の中でも大規模な路線網を持つため、所属車両数も多いです。一般路線用の大型車や中型車のほか、深夜急行バス「ミッドナイトアロー」専用車、コミュニティバス用の小型車などが在籍しています。また、過去には復刻塗装を施した車両も存在し、ファンを楽しませました。近年では、エルガのフルモデルチェンジ後の市販第1号車が導入され、模型化もされています。

イベント会場としての活用

広大な敷地を活かし、国際興業バスまつりの会場としても利用され、地域住民との交流を深める役割も担っています。バスファンにとっては見逃せないイベントです。2023年からは会場が飯能市に移りましたが、長年親しまれた場所として記憶されています。

さいたま東営業所は、国際興業バスの重要な拠点として、地域住民の足として、そしてイベント会場として、多岐にわたる役割を果たしています。

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