国際色彩学会

国際色彩学会(AIC): 色彩の国際的学術団体

国際色彩学会(AIC、Association Internationale de la Couleur)は、色彩に関する研究を推進する国際的な学術団体です。世界中の研究者や専門家が集まり、色彩の科学的理解を深め、その知見を様々な分野に応用することを目指しています。

AICの活動

AICは、色彩に関するあらゆる側面を網羅した研究を奨励し、その成果を広く普及させることに尽力しています。科学、芸術、デザイン、産業など、色彩が関わる幅広い分野での問題解決に貢献することを目的としています。

[国際照明委員会]、[国際標準化機構]、国際光学委員会(ICO)といった国際機関とも緊密に連携し、色彩に関する標準化や国際的な協力体制の構築にも取り組んでいます。

[1967年]]、アメリカ合衆国ワシントンD.C.で開催された国際照明委員会]第16回会議の際に設立されました。日本は創設時より日本[[色彩学会（当時、日本色彩科学協会）が参加しており、AICの発展に貢献しています。これまで、日本国内でも幾度かAICの大会が開催されており、京都市、東京、御茶ノ水など、日本各地で国際会議が盛況のうちに幕を閉じました。

2009年には、インターナショナル・カラー・デイの創設に合意し、現在では世界各国で祝われています。

AICの大会

2020年までは、AICは4年に一度国際会議（Congress）を開催し、その2年後には中間大会（Midterm Meeting）、Congressの1年後と3年後には中間会議（Interim Meeting）を開催していました。Congressでは色彩に関するあらゆるテーマの論文発表が行われましたが、Midterm MeetingとInterim Meetingはテーマを絞り、特定の側面に焦点を当てた内容となっていました。

2021年からは、Interim Meetingは廃止され、CongressとMidterm Meetingがそれぞれ2年に一度開催される体制に移行しました。これらの会議で発表された論文は議事録としてまとめられ、多くのものがウェブサイトで公開されています。

歴代会長

AICの会長は、色彩学の第一線で活躍する世界各国の研究者によって歴任されてきました。過去の会長には、イギリス、フランス、日本、アメリカ、ドイツ、カナダ、イタリア、アルゼンチン、スウェーデン、スペイン、オーストラリア、台湾など、世界各国からの著名な研究者が名を連ねています。

AICの組織

AICの正会員は、各国・地域の色彩学会です。準会員は他の関連国際組織が、個人会員は学会が参加していない国・地域からのみに認められています。執行委員会は会長、副会長、書記/会計、および4人の一般会員からなり、7人のメンバーは異なる国に所属する必要があります。2年ごとに選挙によって交代します。

AIC設立までの経緯

AICの設立は、フランスとベルギーの発起により、1959年のブリュッセルでの会合から始まりました。その後、スイス、ドイツなどを中心としたヨーロッパ諸国による準備委員会を経て、1965年のスイスでの会合で発足に向けた取り組みが本格化しました。アメリカ、カナダ、日本も参加し、意見調整を重ねた結果、1967年のCIE第16回大会においてAICは正式に設立されました。

ジャッド賞

色彩学に多大な貢献をしたディーン・B・ジャッドを記念して設けられたジャッド賞は、色彩科学の分野における優れた業績を上げた研究者または研究チームに贈られる賞です。2年ごとに選考され、色彩学において最も権威のある賞の一つとして高く評価されています。受賞者は、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本など世界各国から選ばれ、色彩学の発展に大きく貢献した研究者たちが名を連ねています。

参考文献・リンク

AICの公式ウェブサイトなど

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