国際連合グローバル・コミュニケーション局

国際連合グローバル・コミュニケーション局とは

国際連合グローバル・コミュニケーション局（UNDGC）は、国際連合の広報を担当する部局で、国連事務局に属します。この部局は、従来の広報局（UNDPI）から名称変更され、2019年からグローバル・コミュニケーションに特化した活動を行っています。国連の情報発信の重要な中心として、様々なメディアや国際的なパートナーと連携し、持続可能な開発や平和、国際的な協力についての啓発活動を推進しています。

部門の構成

国際連合グローバル・コミュニケーション局は、以下の3つの主要な部門で構成されています。

1. 戦略的コミュニケーション部門 (SCD)
この部門は、国連が扱うさまざまな問題に対しての情報を広めるためのコミュニケーション戦略やキャンペーンを計画・実施します。また、ここでは非政府組織（NGO）との協力関係を築くことにも注力しています。さらに、世界の主要都市には60か所の広報センターを設置し、地域に根ざしたコミュニケーション活動を展開しています。

2. ニュースメディア部 (NMD)
ニュースメディア部は、国連の活動やイベントに関する情報を、世界各地の報道機関に向けて発信します。記者会見の開催や、事務局長のスポークスマン室からの声明発表、国連の公式ウェブサイトを通じた情報提供、さらに公式会議やイベントの映像・音声の配信や生中継など、多岐にわたる作業を行っています。

3. アウトリーチ事業部 (OD)
アウトリーチ事業部は、国連の出版物を発行したり、研修プログラムを実施し、さらに国連本部でのガイドツアーやダグ・ハマーショルド図書館の運営を担当しています。この部門は、一般市民や専門家に国連の活動をより深く理解してもらうことを目指しています。

日本における国連の広報活動

日本においては、国際連合の広報活動を具体的に進めるための機関として、国際連合広報センターが1958年4月に設立されました。このセンターでは、メディアへの対応や、国会議員、NGOへの情報提供・ブリーフィングなどを行い、国連の活動についての理解を促進しています。

まとめ

国際連合グローバル・コミュニケーション局は、国際的な広報の役割を果たしつつ、多様なメディアとの連携を通じて、世界中に国連のメッセージを広める活動をしています。これにより、国際的な理解と協力を促進し、持続可能な開発や平和の維持に向けた重要な役割を果たしています。

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