国際連合コートジボワール活動

国際連合コートジボワール活動 (UNOCI)とは

国際連合コートジボワール活動（United Nations Operation in Côte d'Ivoire, UNOCI）は、コートジボワールに展開していた国際連合平和維持活動です。2004年2月27日の国際連合安全保障理事会決議1528に基づき設立され、コートジボワール内戦後の和平プロセスを支援することを目的としていました。

設立の背景

1999年のクーデター以降、コートジボワールは政情不安定な状態が続いていました。2000年に民政復帰がなされたものの、2002年9月19日にはコートジボワール愛国運動 (MPCI) による反乱が発生し、内戦状態に陥りました。

周辺の西アフリカ諸国経済共同体 (ECOWAS) が調停に乗り出し、停戦協定が結ばれましたが、その後も政府軍と反政府勢力の衝突が散発的に発生し、情勢は不安定でした。

このような状況下で、和平構築支援のため、2003年5月13日に国際連合安全保障理事会決議1479を採択、国際連合コートジボワール・ミッション (MINUCI) が設立されました。MINUCIは、状況の監視、平和維持軍との連絡体制構築、和平構築計画の策定を任務としていました。

和平合意に基づき挙国一致内閣が組閣されましたが、短期間で瓦解。この状況を受け、2004年2月27日に国際連合安全保障理事会決議1528が決議され、MINUCIを改編し国際連合コートジボワール活動 (UNOCI) が設立されました。

活動内容

UNOCIは、ECOMICIを組み込み、フランス軍とも協力体制を築きながら、以下の活動を行いました。

武装勢力間の停戦監視
武装解除および動員解除
社会復帰支援
再定住支援
選挙登録支援
法秩序構築支援
人道支援

2009年2月時点の規模は、軍事要員9,176名、文民警察197名、その他スタッフ1,391名でした。

活動の推移と終了

和平プロセスに進展が見られず、政府軍と反政府勢力の衝突が続いたため、UNOCIの任期は適宜延長されました。

2010年の大統領選挙後、ローラン・バグボとアラサン・ワタラの二者が大統領就任を宣言。国連はアラサン・ワタラを選挙で当選した正当な大統領と承認したことを受け、バグボ陣営はUNOCIの即時撤退を要請しました。一方、ワタラ陣営はUNOCIの駐留継続を要請し、国連安保理は2011年6月末までの任期延長を決定しました。

2016年4月28日、国連安保理は2017年6月末にUNOCIの活動終了を採択し、その役割を終えました。

関連情報

MINUCI
UNOCI
外務省による解説

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