アラサン・ワタラ

アラサン・ドラマヌ・ワタラ：コートジボワールの指導者

アラサン・ドラマヌ・ワタラ（Alassane Dramane Ouattara）は、1942年1月1日生まれのコートジボワールの政治家、テクノクラートであり、同国の大統領です。彼は共和連合（RDR）の党首も務めています。ワタラは、1990年11月から1993年12月までコートジボワールの首相を務めました。

経歴

ワタラは、経済学者としてのキャリアをスタートさせ、ワシントンD.C.のIMF（国際通貨基金）で1968年から1973年まで勤務しました。その後、西アフリカ諸国中央銀行（BCEAO）で1973年から1975年までパリで勤務し、1988年10月には同銀行の総裁に任命されました。

首相時代

1990年4月、ワタラはフェリックス・ウフェ＝ボワニ大統領によって、コートジボワールの「経済復興計画と安定のための調整省庁間委員会」の議長に任命され、その後首相に任命されました。首相として、ワタラは病気がちだったウフェ＝ボワニ大統領の職務を代行することが多く、1993年12月にウフェ＝ボワニ大統領が死去すると、その権力をめぐって国会議長との間で権力闘争が起こりました。

国籍問題と内戦

1995年の大統領選挙に際し、ワタラの出馬は、彼の国籍を巡る論争によって妨げられました。対立勢力は、ワタラがブルキナファソ出身であると主張し、選挙法を改正して、両親がコートジボワール人であることを立候補の条件としました。この問題は、コートジボワール社会に深刻な亀裂を生じさせ、2002年の内戦の一因となりました。

2010年大統領選挙と大統領就任

2010年10月の大統領選挙で、ワタラは決選投票に進出し、勝利を収めましたが、憲法評議会によってその結果は覆されました。その後、政治的な混乱と暴力が続き、2011年4月には、ワタラを支持する軍事勢力によって当時のローラン・バグボ大統領が拘束されました。2011年5月、ワタラは大統領に就任し、コートジボワールの再建と安定化に尽力しています。

2020年大統領選挙

当初不出馬を表明していましたが、後継者として指名していた首相が急逝したため、2020年の大統領選挙に出馬し、3選を果たしました。しかし、野党は憲法違反であるとして選挙のボイコットを呼びかけ、再び政治的な緊張が高まりました。

ワタラ大統領は、コートジボワールの経済発展と国際社会との関係強化に努めており、そのリーダーシップは、国内外から注目されています。

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