国際連合南スーダン派遣団

国際連合南スーダン派遣団（UNMISS）について

国際連合南スーダン派遣団、略してUNMISSは、南スーダン共和国で展開する国際連合の平和維持活動（PKO）です。南スーダンは2011年に北部スーダンから独立し、国際社会からの支援が求められる国として注目されています。UNMISSの主な任務は、この新しい国家の平和維持及び安全確保です。

基本情報

UNMISSは、ジュバに司令部を置き、約7000名の治安維持要員と900人の警官から構成され、総勢8000人以上が活動しています。UNMISSの活動には市民保護を目的とした武力行使が認められており、治安の維持や地域の安定化に寄与しています。南スーダンでは、具体的には日本のNGOが医療、教育、農業といった分野において多くの支援活動を実施しており、国際的な支援は現地の政府統治機能を整えることに重要な役割を果たしています。

沿革

UNMISSの設立は、2011年の国連安保理決議1996によって定められました。その後も活動は続き、2012年には活動の延長が決定されました。しかし、同年の12月には南スーダン軍による派遣団のヘリ攻撃事件が発生し、国際社会に衝撃を与えました。その後も、南北スーダン国境紛争が発生し、両国間の緊張は高まり続けています。

2013年には、ジョングレイ州でPKO部隊が武装集団に襲撃され、複数の死傷者が出る事件が起こりました。このような事態は、UNMISSの活動が単なる平和維持にとどまらず、実際の武力行使や危機対応が求められる場面があることを示しています。

また、2016年にはジュバにおける激しい戦闘が報告され、派遣団内でも混乱が生じました。この混乱を受け、国際連合安全保障理事会は新たに地域防護部隊を設ける決議を採択し、派遣団の構成が見直されることとなりました。これにより、PKO職員の責任が問われる事態を生んでしまったことへの反応として、新たな戦略の模索が続いています。

参加国と日本の役割

UNMISSには、13か国から部隊が参加しており、日本はかつてその一員として活動をしていましたが、2017年5月に施設部隊への派遣を終了しました。しかし、日本は依然として南スーダン政府の独立を支援する役割を果たしています。

結論

国際連合南スーダン派遣団の活動は、南スーダン共和国の安定と発展に向けた重要な要素です。国際的な協力が求められる中で、UNMISSが果たす役割はますます重要となり、平和な未来を築くための活動が期待されています。

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