国際連合経済社会局

国際連合経済社会局（UN DESA）とは

国際連合経済社会局（United Nations Department of Economic and Social Affairs、略称: UN DESA）は、国連事務局の一部であり、世界の経済、社会、環境問題に取り組む中心的な機関です。国連の主要なサミットや会議を支援し、経済社会理事会や総会の関連委員会に対して専門的な情報と助言を提供しています。

背景

UN DESAは、加盟国からの分担金によって運営されています。1997年に現在の組織体制に再編され、事務局長が任命する事務次長が局を率います。事務次長は、持続可能な開発の三本柱である社会、経済、環境に関する事務総長の助言役を務め、SDGs達成に向けて政府、国連機関、市民社会組織との連携を強化しています。

任務

UN DESAの使命は、誰一人取り残さない持続可能な開発を促進することです。大国と小国、先進国と途上国間の公平性と平等を重視し、政府、国際機関、市民社会、民間部門など、あらゆる関係者が経済・社会の発展に貢献できるよう支援します。国際連合が共通の開発目標を達成するために、全ての国と人々が公平に参加できる基盤を提供することを目指しています。

主な活動内容

UN DESAは、以下の活動を通じて、世界の経済・社会・環境問題の解決に貢献しています。

政策提言: 各国の経済社会政策に関する分析と助言を行い、持続可能な開発を促進するための政策を策定支援。
技術支援: 開発途上国に対し、統計、公共行政、情報技術などの分野で技術支援を提供し、能力向上を支援。
国際協力の推進: SDGs達成に向けた国際的な協力体制を強化し、先進国と開発途上国間の連携を促進。
進捗状況の監視: SDGsの達成状況を定期的に評価し、進捗状況を国連総会や経済社会理事会に報告。

組織

UN DESAは、以下の部署で構成されています。

経済分析政策部（EAPD）
持続可能な開発目標部（DSDG）
公共機関・デジタル政府部（DPIDG）
統計部
持続可能な開発融資課
持続可能な開発のための政府間支援調整課
人口部
包括的社会開発部（DISD）
森林フォーラム

歴代局長

ニティン・デサイ（1992-2003）
ホセ・アントニオ・オカンポ（2003-2007）
沙祖康（2007-2012）
呉紅波（2012-2017）
劉振民 (2017-2022)
李軍華 (2022-)

関連事項

アディスアベバ行動目標
人間開発
国際連合持続可能な開発会議
国際連合ガバナンス事務局

外部リンク

国際連合経済社会局公式サイト

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