国際金融局企画課

国際金融局企画課とは

国際金融局企画課は、かつて大蔵省（現財務省）の国際金融局に設置されていた部署です。国際金融および外国為替に関する制度の調査、企画立案、外国為替銀行の監督、外国為替検査などを主な業務としていました。

沿革

その歴史は、1952年8月1日に設置された「為替局」に遡ります。その後、国際金融を取り巻く環境の変化に対応するため、1964年6月18日に「為替局」は「国際金融局」へと改組されました。

1986年6月10日には、「企画課」が国際銀行業務に集中するため、「金融業務課」へと名称が変更されました。これは、国際金融業務の専門性を高め、より効率的な組織運営を目指したものです。

所掌事務

企画課の所掌事務は、大蔵省組織令（昭和51年6月25日政令第163号）第48条に規定されていました。具体的には、以下の事務を担当していました。

1. 国際金融及び外国為替に関する制度の調査、企画及び立案:
国際金融および外国為替に関する制度について、現状を調査し、新たな制度の企画や立案を行っていました。ただし、国際機構課、短期資金課、投資第二課の所掌に属するものを除きます。

2. 対外取引を行う通貨その他の対外決済条件を定めること:
外国との取引に使用する通貨や、決済条件について決定していました。

3. 外国為替業務で銀行の営むもの及び両替業務を認可し、これらの業務を営む者を監督すること:
銀行が行う外国為替業務や両替業務を認可し、これらの業務が適切に行われているかを監督していました。

4. 外国為替及び外国貿易管理法（昭和24年法律第228号）に基づく検査を行なうこと:
外国為替及び外国貿易管理法に基づき、外国為替取引に関する検査を実施していました。

5. 金の輸出入を管理すること:
金の輸出入に関する管理を行っていました。

6. 金の買取り又は売渡しの基本方針に関すること:
金の買い取りや売却に関する基本的な方針を決定していました。

7. 金地[[金]]の政府買入価格の決定に関すること:
政府が金地[[金]]を購入する際の価格を決定していました。

8. 貴金属特別会計を管理すること:
貴金属特別会計の管理を行っていました。

9. 貿易外の外国為替取引及び貿易に関する大蔵省の所掌に係る外国為替取引の管理に関する事務で、他の所掌に属さないものを行なうこと:
貿易外の外国為替取引や、貿易に関する大蔵省の所掌に係る外国為替取引のうち、他の部署が担当しない事務を行っていました。


国際金融局企画課は、国際金融と外国為替に関する幅広い業務を担当し、日本の経済活動を支える重要な役割を果たしていました。

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