土井ケイト

土井 ケイト

土井 ケイトは1989年1月17日にアメリカのミネソタ州で生まれました。母が日本人、父がアメリカ人という国際的なバックグラウンドを持ち、彼女の多文化的な視点が表現活動にも色濃く反映されています。4歳の時に両親が離婚し、母と共に日本に移住。東京の祖父母のもとで育ちました。母親は映像翻訳家としても活動しており、芸術に対する感受性を幼少期から養う環境が整っていました。彼女の祖父、土井庄一郎は日本の出版社、築地書館の創設者でもあり、文学や芸術への愛情が受け継がれています。

19歳となった彼女は、蜷川幸雄が主宰するさいたまネクストシアターの旗揚げメンバーとして活動を開始しました。彼女はその間、『美しきものの伝説』や『ハムレット』などの舞台で主演を務めるなど、その演技力を高く評価されました。特に『美しきものの伝説』は第18回読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞し、土井ケイト自身も注目を浴びました。ネクストシアターを退団後も彼女は蜷川作品を中心に舞台活動を続け、次々とヒロイン役を演じました。

彼女のキャリアには、様々な演出家とのコラボレーションが含まれています。2017年には紀伊国屋ホールで公演された二人芝居『ダニーと紺碧の海』でTOKIOの松岡昌宏と共演し、また『海辺のカフカ』では6カ国を巡るワールドツアーに参加しました。デヴィッド・ルヴォーの演出による音楽劇『道』では草彅剛と共演し、重要な役どころを果たしています。舞台『皆既食』では岡田将生の妹、イザベル役を演じ、『危険な関係』では玉木宏の情婦エミリーとして情熱的な演技を見せました。

演技活動に加え、土井はニューヨークの演劇学校、リー・ストラスバーグ研究所にも留学しており、国際的な舞台でも通用する演技力を磨いています。彼女は2009年から2013年までさいたまネクストシアター第1期生として過ごし、2012年にはニューヨークのストラスバーグ米国演劇学校に留学しました。

主な出演作品

舞台

• - ラビット・ホール（2023年4月9日-25日、PARCO劇場）- イジー役
• - ザ・ウェルキン（2022年7月7日 - 31日）- キティ・ギブンス役
• - NINE（2020年）- カルラ役

映画

• - 空に住む（2020年）
• - 10万分の1（2020年）
• - 尾かしら付き。（2023年）- 宇津見ホア役

テレビ

• - 西村京太郎サスペンス・十津川警部シリーズ（2018年）- 北川悦子役
• - 僕のヤバイ妻（TBS）- ショップ店員役

土井ケイトは、舞台、映画、テレビと多岐にわたって活動し、演技力や表現力で観客を魅了しています。彼女の今後の活動にも大いに期待が寄せられています。

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