土地調査庁

土地調査庁について

土地調査庁は、琉球政府法務局の外局として、沖縄の土地に関する調査・測量、所有者不明の土地の管理を主な目的としていました。沖縄戦によって土地台帳が失われたり、地形が大きく変化したりしたため、土地の所有権を明確に確定する必要性が生じ、そのために設立されました。ここでは、土地所有権証明書の発行や地籍調査などの業務を行っていました。

沿革

土地調査庁は、その前身となる組織を含め、以下のような変遷をたどっています。

1946年4月：沖縄民政府総務部に「土地課」が設置される。
1950年11月：沖縄群島政府法務部に「土地課」が移管される。
1951年4月：「中央土地事務所」が設置される。
1952年1月：「中央土地事務所」が琉球臨時中央政府に移管される。
1952年4月：琉球政府設置に伴い、法務局の附属機関となる。
1953年4月：「沖縄土地事務所」と改称し、法務局の支分部局となる。
1962年8月：「臨時土地調査部」に改組される。
1965年8月：「臨時土地調査庁」に改組し、法務局の外局となる。
1970年10月：「土地調査庁」に改称する。

組織

1972年5月14日時点での土地調査庁の組織は以下の通りです。

内部分課
総務課
測量課
調査課
支分部局
名護土地調査事務所
宮古土地調査事務所

業務の移管

沖縄が日本に復帰した後、土地調査庁の業務は沖縄県や建設省国土地理院（現在の国土地理院）などに引き継がれ、その役割を終えました。

参考文献

照屋栄一『沖縄行政機構変遷史 明治12年～昭和59年』照屋栄一、1984年8月15日。NDLJP:9775065。

関連項目

琉球政府
法務局 (琉球政府)
国土地理院

外部リンク

* 沖縄県公文書館

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