土山剛弘

土山 剛弘（つちやま たかひろ）は、1972年2月28日生まれのプロ野球審判員です。日本のプロ野球を統括する日本野球機構（NPB）の審判部に所属し、関西局を拠点に活動しています。袖に記される審判員番号は『34』を着用しています。

経歴とキャリアの始まり

郁文館高等学校を卒業後、帝京大学で学びました。大学を経て、1998年にプロ野球の世界へ、セントラル・リーグ審判部（当時の関西支社）の一員として入局しました。

試合出場と節目の記録

プロ野球の公式戦における初出場は、2002年5月18日に阪神甲子園球場で行われた阪神対中日ドラゴンズの7回戦でした。この試合では二塁塁審を務めています。

長年のキャリアの中で、多くの試合を裁いてきました。特に記憶に残る節目として、2019年4月11日には阪神甲子園球場での阪神タイガース対横浜DeNAベイスターズ戦（三塁塁審）で、通算1,000試合出場を達成しました。さらに、2024年6月7日には、バンテリンドームで行われた中日ドラゴンズ対東北楽天ゴールデンイーグルス戦（一塁塁審）において、通算1,500試合出場という大きな節目を迎えました。2024年シーズン終了時点での通算出場試合数は1,566試合に達しています。

オールスターと日本シリーズでの経験

シーズンを代表する審判員が選ばれるオールスターゲームには、これまでに2回出場しています。初めての出場は2009年でした。2回目の出場となった2016年には、第1戦で球審を務めています。

プロ野球日本一を決める日本シリーズにも、2017年と2022年の2度出場しています。初めて出場した2017年のシリーズ（福岡ソフトバンクホークス対横浜DeNAベイスターズ）では、11月1日に横浜スタジアムで開催された第4戦で球審の大役を務めました。

審判としてのスタイル

土山審判員の特徴的なスタイルとして、打者の後方で構える際に「シザーススタンス」を用いることが挙げられます。また、寒い時期に行われる開幕戦や日本シリーズのような重要な試合であっても、半袖の審判シャツを着用する姿も知られています。

袖番号の変遷

現在の袖番号『34』は、2011年にセントラル・リーグとパシフィック・リーグの審判部が統合された際に変更されたものです。それ以前に着用していた番号から、白井一行審判員が『20』を着用することになった経緯により、『34』に変更となりました。

受賞歴

ファームリーグであるウエスタン・リーグにおいて、審判員としての活躍が評価され、優秀審判員として2度表彰されています。これは2004年と2010年の受賞記録です。（記録は2022年シーズン終了時点の情報に基づきます。）

これらの実績は、長年にわたる土山審判員のプロ野球における貢献を示しています。

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