土岐市立鶴里小学校

土岐市立鶴里小学校は、岐阜県土岐市に位置していた公立小学校です。旧鶴里村に所在し、地域の子供たちの教育を担ってきました。2015年に曽木小学校と統合し、濃南小学校が開校したことに伴い、その歴史に幕を閉じました。

学校の概要

廃校時の児童数は55名でした。閉校後は、旧土岐市立鶴里小学校の施設は土岐市によって公共施設（防災倉庫）として利用されていましたが、2020年に売却され、民間の物流センターとなる予定です。校舎は耐震性の問題から取り壊されることになりましたが、一部の施設は残される予定です。

沿革

鶴里小学校のルーツは、明治初期に遡ります。

1873年（明治6年）：細野村に端正学校、柿野村に汎愛舎が開校。
1874年（明治7年）：汎愛舎が興明義校に改称。
1879年（明治12年）：興明義校が興明学校に改称。
1882年（明治15年）：端正学校が細野学校に改称。
1886年（明治19年）：興明学校が柿木尋常小学校、細野学校が細野簡易科小学校に、それぞれ改称。
1889年（明治22年）：柿野村と細野村が合併し、鶴里村が発足。細野簡易科小学校が細野尋常小学校に改称。
1898年（明治31年）：鶴里村と曽木村の組合で濃南高等小学校が開校。
1908年（明治41年）：濃南高等小学校が閉校。高等科は柿木尋常小学校、細野尋常小学校に移り、柿木尋常小学校は柿木尋常高等小学校、細野尋常小学校は細野尋常高等小学校に、それぞれ改称。
1926年（大正15年）：柿木尋常高等小学校に農業補習学校を併設。
1936年（昭和11年）：柿木尋常高等小学校と細野尋常高等小学校の統合が検討。
1937年（昭和12年）：柿木尋常高等小学校が移転。
1939年（昭和14年）：柿木尋常高等小学校と細野尋常高等小学校が統合し、鶴里尋常高等小学校となる。校舎は旧柿木尋常高等小学校を使用。
1941年（昭和16年）4月1日：鶴里国民学校に改称。
1947年（昭和22年）4月1日：鶴里村立鶴里小学校に改称。
1955年（昭和30年）2月1日：土岐市発足に伴い、土岐市立鶴里小学校に改称。
1969年（昭和44年）：鉄筋コンクリート造の校舎が完成。
2015年（平成27年）3月31日：曽木小学校と統合し、廃校。

このように、鶴里小学校は、時代の変遷とともに学校名や組織の変更を重ね、地域の教育を支えてきました。閉校後は、その施設が防災倉庫として活用された後、民間の物流センターへと生まれ変わる予定です。校舎は取り壊されますが、学校の歴史は地域の記憶として残っていくことでしょう。

参考文献

土岐市史　三　上　（土岐市編纂委員会　1974年）
山なみ遥か歴史の道　-中馬の里-　「鶴里町誌第三巻（通史編下）」　（鶴里町誌編纂委員会　2009年）

関連項目

岐阜県小学校の廃校一覧

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