土曜だ!いい朝KOASAクン

土曜だ!いい朝KOASAクン：短命に終わった小朝さん主演の週末ワイド番組

1998年4月4日から1999年7月3日まで、ニッポン放送で放送されたラジオ番組『土曜だ!いい朝KOASAクン』。落語家・春風亭小朝をパーソナリティに迎えた、週末の朝のワイド番組としてスタートしました。しかしながら、期待された人気番組とはならず、わずか1年3ヶ月で放送を終了しています。

番組開始当初は、平日午後の番組を担当していた上柳昌彦アナウンサーの後を受け継ぐ形で、大きな期待が寄せられていました。しかし、期待に反して聴取率は低迷を続け、様々なテコ入れが行われました。アシスタントの変更もその一つ。当初は林家きく姫が務めていましたが、後に増山さやかアナウンサーに交代しています。

番組の苦戦を打開しようと、聴取率調査の週には、リスナーからのリクエストを中心に構成されたスペシャル番組を放送したところ、これが予想以上の好評を得ました。この成功をきっかけに、番組は『お願い!DJ!克也とミッちゃんはっぴぃウィークエンド』へとリニューアルされることになり、『土曜だ!いい朝KOASAクン』は1999年7月をもって終了することとなりました。改編期を待たずに終了したことは、番組の苦戦ぶりを物語っています。

番組内容：バラエティ豊かなコーナーと情報

『土曜だ!いい朝KOASAクン』は、交通情報や天気予報といった定番の情報コーナーに加え、様々なオリジナルコーナーを放送していました。

具体的には、『今日の大作戦』や『イケイケ大作戦』といった、小朝さんらしいユーモラスなタイトルのコーナーも存在しました。また、『じょうずに教えて小朝くん』といったリスナー参加型のコーナーも好評だったようです。さらに、スポンサー提供による『日産さわやかモーニング・この人ナゼかしら』や『トヨタ飛び出せ!街かど天気予報』といったコーナーも放送されていました。これらの提供コーナーは、多くの系列局でも放送されていましたが、自主編成を行う局もあったようです。

番組後半には、小朝さん自身のトークコーナー『小朝の15の作文』や、ニュースコーナーなども放送されていました。また、週末らしい、軽快な雰囲気のコーナー『土曜だ!出前だ!きく姫参上!』や『ペリカン便タイム　小朝くんのおあとがよろしいようで』なども存在していました。

これらのコーナーを通して、リスナーに週末の朝のひとときを楽しく過ごしてもらおうという番組の意図が感じられます。しかし、これらの工夫も聴取率の向上には繋がらなかったようです。

出演者：落語家とアナウンサーの組み合わせ

番組のパーソナリティは、落語家の春風亭小朝が務めました。小朝さんの軽妙なトークが番組を彩っていました。アシスタントは、番組途中で変更がありましたが、放送終了時点ではニッポン放送アナウンサーの増山さやかが務めていました。過去には、落語家の林家きく姫もアシスタントとして出演していました。

パーソナリティとアシスタントの組み合わせも、番組の個性の一つだったと言えるでしょう。しかし、この組み合わせも、残念ながら番組の低迷を食い止めることはできませんでした。

まとめ：期待と挫折の物語

『土曜だ!いい朝KOASAクン』は、春風亭小朝を起用した期待の週末ワイド番組でしたが、結果として短命に終わるという、ある意味でドラマチックな番組でした。聴取率の低迷、そして番組改編という厳しい現実を突きつけられ、わずか1年3ヶ月で幕を閉じました。しかし、この番組の放送内容は、当時のラジオ番組事情の一端を知る上で、貴重な資料と言えるでしょう。

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