土曜大好き!830

モーニングショー・土曜大好き!830

「モーニングショー・土曜大好き!830」は、関西テレビが制作し、フジテレビ系列で放送されていた朝の情報番組である。この番組は1987年4月から1997年3月まで、毎週土曜の8:30から9:55に生放送されていた。新聞などでは「土曜大好き」として親しまれ、シリーズを通じて多くの視聴者に愛された。

番組の概要

放送は主に大阪市北区に位置する関西テレビの本社スタジオから行われたが、年末には事前収録された特別プログラムが放送されることもあった。司会には板東英二と桑原征平が就任。桑原は1969年に関西テレビに入社しており、『モーニングスタジオ・土曜!100%』の司会経験がある。本番組は桑原にとって、本社復帰後初めてのレギュラー番組となった。最初の女性アシスタントには筒井櫻子が起用され、続いて塩沢ときや林寛子など多彩なアシスタントが登場した。

番組の特徴として、毎週異なるゲストを迎え、さまざまな話題を取り扱ったことが挙げられる。特に、天気予報や週間トピックスに関する情報が重視され、福井敏雄がエンディングで「週間天気予報」を担当した。

放送の変遷と終了

1990年10月から1991年3月にかけては、放送時間はそのままに『土曜大好き!800』という前座番組が新たに設けられ、視聴者への情報提供が強化された。番組は約10年間にわたって人気を保ち続けたが、1997年3月29日をもって最終回を迎えた。特に初回と最終回には、板東が出演した『金曜日の妻たちへ』で妻役を演じた篠ひろ子が特別ゲストとして登場し、そのメモリアルな瞬間を盛り上げた。

出演者の紹介

メイン司会の板東は、この番組とその後の『土曜ぴーぷる』でも活躍をしており、桑原も同様に長期にわたって司会を務めた。共演者には、太平サブローとシロー、また様々な女性アシスタントが多彩に出演した。例えば、1990年代初頭には、人気女優のかとうかずこや藤吉久美子が登場し、視聴者に親しまれた。

特色あるエピソード

番組中には印象的な出来事が数多くあった。特に、リポーターがエンタメ関連のイベントを取材する様子や、有名人とのインタビューが話題になった。例えば、1988年には、板東と桑原が悪条件の中でダイアナ妃との握手を果たした模様を特集し、大きな反響を呼び起こした。また、珍しいのは、北方領土に関するロケも行われ、当時の政治的な背景を踏まえた報道がなされたことだ。

さらに、各国への取材も行われ、様々な文化や風習を紹介する特集も組まれた。1990年代初頭にはモンゴルでの野球イベントに関する特集が放送され、地元のスポーツ振興に貢献するなど、エンターテインメントのみならず、社会貢献に寄与する試みも行われていた。

終焉とその後

1997年に番組が終了する際は、多くの視聴者に惜しまれつつも、司会を務めた板東と桑原はその後もメディアで活躍を続け、関西テレビの歴史の一部として位置付けられることとなる。後継番組である『土曜ぴーぷる』でも、そのスタイルを引き継ぎ、視聴者に愛され続けた。

「モーニングショー・土曜大好き!830」は、関西テレビが誇る名作として、今なお多くの人に記憶されている番組である。

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