土浦市立土浦第五中学校

土浦市立土浦第五中学校

茨城県土浦市手野町に位置する公立中学校、土浦市立土浦第五中学校は、地域で「土浦五中」あるいは「五中」という略称で親しまれている教育機関である。広大な敷地に位置し、生徒たちが多様な活動に取り組む環境を提供している。

沿革

学校の歴史は、1947年（昭和22年）5月3日に遡る。この日、新治郡上大津村立上大津中学校として、現在の土浦市神立町にあたる地で設立された。創立から間もない1949年（昭和24年）9月7日には、現在の所在地である土浦市手野町に念願の本校舎が竣工し、その完成を祝う落成式が盛大に挙行された。この本校舎竣工の日をもって、今日まで学校の創立記念日と定められている。

学校運営においては、生徒たちの自治活動も早期から奨励された。1950年（昭和25年）1月には生徒会が発足し、生徒主体の学校づくりが進められた。学校の象徴である校旗は、創立から6年後の1953年（昭和28年）3月14日に正式に制定された。

行政区域の変更は学校の名称にも影響を与えた。1954年（昭和29年）11月1日、学校が所在する上大津村が土浦市に編入合併されたことに伴い、校名を「土浦市立土浦第五中学校」と改称することとなった。

創立10周年の節目を迎えた1957年（昭和32年）10月16日には、記念式典が催され、長年親しまれることとなる校歌が披露された。

教育環境の充実は、学校の発展にとって重要な柱であった。体育館は1967年（昭和42年）1月18日に竣工し、生徒たちの体育活動の拠点となった。さらに、1978年（昭和53年）11月21日には、それまでの校舎から一新された新校舎が完成し、学習環境が飛躍的に向上した。

その後の施設整備も精力的に行われた。1991年（平成3年）3月1日には武道の授業や部活動のための武道館が竣工。21世紀に入ってからも、老朽化した施設の更新や新たな機能の追加が進められた。2005年（平成17年）2月28日には新しい体育館が、翌2006年（平成18年）2月20日には技術・家庭科などの実習を支える新技術棟が竣工した。そして、近年では2012年（平成24年）3月30日に新しい図書館棟が完成し、読書や調べ学習の環境がさらに充実した。

校訓

本校が教育活動の基盤としている校訓は、「自主・協同・奉仕」の三つである。生徒一人ひとりが自らの意思で考え、行動できる「自主」の精神、目標達成のために互いに協力し、支え合う「協同」の姿勢、そして地域社会や他者に対する貢献を重んじる「奉仕」の心を育むことを目指し、日々の教育が行われている。

校歌

土浦市立土浦第五中学校の校歌は、詞を長南俊雄氏が、曲を岩井清志氏がそれぞれ手掛けたものである。創立10周年を記念して制定され、生徒たちは式典などでこの歌を歌い、学校への帰属意識を高めている。

部活動

生徒たちは、放課後や休日に様々な部活動に取り組み、体力向上や技術習得、仲間との協調性を育んでいる。運動部、文化部ともに活発に活動しており、主な部活動は以下の通りである。

軟式野球部
サッカー部
陸上競技部
ソフトテニス部（男女別で活動）
バスケットボール部（男女別で活動）
バレーボール部（男女別で活動）
卓球部（男女別で活動）
剣道部
柔道部
吹奏楽部
美術部
科学部

進学前小学校

土浦市立土浦第五中学校には、主に以下の小学校区から児童が進学してくる。
土浦市立上大津東小学校
土浦市立上大津西小学校（※この小学校は現在廃校となっている）
土浦市立菅谷小学校
土浦市立神立小学校

周辺施設

学校が位置する手野町周辺には、地域住民の生活や活動を支えるいくつかの主要な施設がある。
土浦市上大津地区公民館：地域の集会や文化活動の場となっている。
土浦協同病院：地域の中核的な医療機関である。
* JR東日本 常磐線 神立駅：最寄りの鉄道駅であり、生徒の通学や地域住民の交通に利用されている。

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