在家仏教こころの会

在家仏教こころの会の概要

在家仏教こころの会（ざいけぶっきょうこころのかい）は、霊友会の創設者である久保角太郎の息子、久保継成によって2004年に設立された教団です。霊友会の創設時の理念である「在家による法華経の菩薩行の実践とその普及」を理想的に実現することを目的として、久保継成を中心に霊友会の改革派の会員たちが集まりました。この団体は、霊友会から独立した別団体として活動を開始し、本部は東京都港区元赤坂にあります。

教義と先祖供養

在家仏教こころの会の教義は、在家による法華経の菩薩行の実践が中心です。その中でも、自分に繋がる父母双系の先祖の供養を特に重視しています。この供養は、日本の伝統的な祖先崇拝とは異なり、自己の存在を縁起観に基づいて再考する仏教的な修行と位置づけられています。参加者は、父親と母親から受け継いだ命の流れを意識し、先祖との繋がりを深めることが求められます。

先祖供養の具体的な方法として、法華経を読誦し、その行為は自分自身の存在と先祖を仏道に導くための一環と見なされています。このプロセスには、自分と先祖の共通の菩薩行としての側面もあり、先祖への思いを通じて自己理解が深まると考えられています。自己の悟りと祖先の悟りが互いに影響し合い、共に仏道に目覚めていくことが期待されています。

日常生活における実践

在家仏教こころの会は、現代社会における人間関係の重要性を強調しています。特に、家庭内での相互理解は、現代人の孤立感を解消するために不可欠な要素とされています。この会では、会員・非会員を問わず誰でも参加できる「つどい」を定期的に開催し、参加者が自由に自己を語ることを奨励しています。

自己を語ることで、参加者は自分自身の心のあり方を意識化し、気づきを得ることができます。この実践は、他者にも「自己を語る」機会を与え、相互理解を促進する働きがあります。こうした活動は、個人の自我を支えるだけでなく、深いつながりのある人間関係の再構築を目指しています。

現代社会では、きつい人間関係を避ける傾向があり、それが孤独や疎外感を生む要因ともされています。在家仏教こころの会の試みは、自らの心の壁を取り払い、より自然で温かい人間関係を築くことを目指しているのです。

沿革

• - 2004年8月27日: Inner Trip REIYUKAI Internationalから独立し、在家仏教こころの会として設立。
• - 2004年11月18日: 発会式を開催。

自らの悟りと他者の悟りを同時に求める在家仏教こころの会の活動は、法華経で示された菩薩行を体現し、全ての活動がその一環であるとしています。自らの気づきが他者にも伝播し、悟りの連鎖を広げることを重視したその取り組みは、現代人にとっても多くの示唆を与えてくれます。

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