地上レーダ装置1号(改) JTPS-P23

地上レーダ装置1号(改) JTPS-P23

地上レーダ装置1号(改) JTPS-P23（ちじょうレーダそうちいちごうかい ジェイティーピーエスピーにじゅうさん）は、陸上自衛隊が運用する地上レーダー装置です。

概要

本装置は、日本電気によって製造され、85式地上レーダ装置 JTPS-P11の後継として2005年度に導入されました。同時に、82式地上レーダ装置 JPPS-P10の後継として地上レーダ装置2号(改) JPPS-P24も装備化されています。

JTPS-P23は、高機動車に搭載して運用されることを想定しており、偵察部隊などに配備されています。主な役割は、地上に存在する敵の人員や車両などを中距離・短距離から監視することです。このレーダーは、多目標追尾能力（最大60目標の自動追尾が可能）と、目標の種別を識別する支援機能（装軌車と装輪車の区別）を備えています。また、アンテナには伸縮可能な昇降機構が設けられており、状況に応じて高さを調整できます。表示方式は、PPI（Plan Position Indicator）とBスコープ（B-Scope）を切り替えて使用することができます。

開発には約20億円の経費が投じられ、2001年度に試作が開始され、2004年度までに技術試験と実用試験を完了しました。

配備

本装置は、陸上自衛隊の各師団・旅団に所属する偵察部隊に配備されています。具体的な配備先としては、以下の部隊が挙げられます。

北部方面隊
第2師団
第2偵察隊（電子偵察小隊）：名寄駐屯地

特徴

多目標追尾機能: 最大60個の目標を同時に自動追尾することが可能です。
目標類別支援: レーダーが捉えた目標が、装軌車（戦車など）か装輪車（トラックなど）かを識別する支援機能があります。
伸縮式アンテナ: アンテナは伸縮機構を備えており、必要に応じて高さを調整できます。
選べる表示方式: PPIとBスコープを切り替えて使用できます。

参考文献

防衛省技術研究本部: 開発に関する情報

関連項目

* 陸上自衛隊の装備品一覧

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