地上最強の男 竜

地上最強の男 竜

『地上最強の男 竜』は、風忍とダイナミックプロによる日本の漫画作品です。1977年に「週刊少年マガジン」（講談社）で連載されました。

概要

本作は、圧倒的な力を持つ空手家・雷音竜が、自身の宿命と、彼を抹殺しようとする存在との戦いを描いた格闘漫画です。連載終了後も、2002年に富士見書房の雑誌『ドラゴンHG』で、本作と繋がる作品が発表されています。

あらすじ

主人公の雷音竜は、並外れた実力を持つ空手の達人。しかし、その強すぎる力ゆえに、試合で対戦相手を死なせてしまいます。師である道教は、竜の力を封印するため鉄仮面を被せ、破門します。竜は最強の男として、様々な敵との戦いに身を投じていくことになります。

登場人物

雷音竜（らいおん りゅう）：主人公。「地上最強の男」と呼ばれる空手の達人。0.2秒であらゆる敵を倒すことができる。強大な力を制御するため鉄仮面を被せられている。
雷音悦子（らいおん えつこ）：竜の妹。予知能力を持ち、兄の危機を察知する。後に悲劇的な運命を辿るが、霊媒を通じて竜と再会する。
加山：二階堂邦子の婚約者。空手の実力者だったが、竜の攻撃を受け死亡する。
二階堂邦子：「歌のお姉さん」として人気を博していたが、婚約者の死をきっかけに復讐鬼と化す。羅城門空手を習得し、竜への復讐を誓う。
道教：羅城門空手の師範で、竜の師匠。神のお告げを受け、竜を殺そうとする。
イエス・キリスト：竜抹殺の黒幕。道教の祈りによって復活し、刺客を放つ。
宮本武蔵、ブルース・リー：イエスによって蘇らされた最強の男たち。竜の刺客として送り込まれる。
橘：恐山の霊媒。弥勒菩薩を指導霊に持ち、悦子を実体化させ竜と再会させる。
弥勒菩薩：橘の指導霊。竜に道教を殺すよう指示する。

単行本

朝日ソノラマサンコミックス版（全2巻）：1977年、絶版
角川書店版（全1巻）：1996年、絶版 ISBN 978-4048527088
双葉社アクションコミックス版（全1巻、カラー描き下ろし原稿加筆）：2001年、絶版 ISBN 978-4575937497
* 復刊ドットコム版（全1巻、初出完全版）：2021年 ISBN 978-4835458205

2015年からは、サンコミックス版を底本とした電子書籍版が販売されています。また、単行本未収録エピソードを収録した『地上最強の男 竜 episode 0／新・地上最強の男 竜 R-01』も電子書籍版で読むことができます。

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