地下室のメロディー (アルバム)

甲斐バンドの『地下室のメロディー』は、1980年に発表された7枚目のオリジナルアルバムです。このアルバムは、バンドのメンバーが甲斐よしひろ、松藤英男、豊島修一の3人体制となってから初めてのオリジナルアルバムという点でも重要な作品と言えます。

アルバム概要

80年代最初のアルバムとして、甲斐バンドの新たな方向性を示す意欲作であり、それまでの音楽性を踏襲しつつも、新たな試みが随所に見られます。三人体制となったことで、よりシンプルでストレートなサウンドが追求され、甲斐よしひろのボーカルがより際立つ作品に仕上がっています。

収録曲

収録曲は以下の通りです。

Side-A
漂泊者（アウトロー） - テレビドラマ『土曜ナナハン学園危機一髪』主題歌
一世紀前のセックス・シンボル
ダイヤル4を廻せ (作曲：松藤英男・甲斐よしひろ)
スローなブギにしてくれ (作曲：甲斐よしひろ・大森信和)
聖夜 (作曲：豊島修一)
Side-B
地下室のメロディー
街灯
マリーへの伝言（メッセージ）
涙の十番街

2007年のリマスター紙ジャケ盤では、曲順が大幅に変更され、ボーナストラックとして「天使（エンジェル） （オリジナル・ヴァージョン）」と「離鐘（ドラ）の音」が追加収録されました。

特筆すべき楽曲

漂泊者（アウトロー）：テレビドラマの主題歌として、甲斐バンドの知名度をさらに高めた楽曲。力強い歌詞とメロディが印象的です。
スローなブギにしてくれ：大森信和との共作で、甲斐バンドの代表曲の一つ。独特の雰囲気を持つスローテンポの楽曲です。
地下室のメロディー：アルバムタイトルにもなっている楽曲で、退廃的な世界観を描いた歌詞と、重厚なサウンドが特徴的です。

参加ミュージシャン

アルバムには、甲斐バンドのメンバー以外にも、多くのミュージシャンが参加しています。彼らの演奏が、アルバム全体のサウンドに深みを与えています。


『地下室のメロディー』は、甲斐バンドの新たな時代を告げる作品として、そして80年代の日本のロックシーンを代表するアルバムの一つとして、今もなお多くのファンに愛され続けています。

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