地域部

地域部について

地域部とは、警視庁、道、府、主要県警察本部に設置されている部署であり、地域住民の安全と安心を守るために重要な役割を担っています。

地域部の主な役割

地域部の主な役割は、以下の通りです。

パトカー、交番、駐在所の運用管理: 地域部では、地域を巡回するパトカーや、地域に根差した活動を行う交番・駐在所を管理・運営しています。これにより、地域住民に身近な警察活動を展開し、犯罪の抑止や事件・事故への迅速な対応を実現しています。
110番通報の受付と事件対応: 地域部には通信指令本部が設置されており、110番通報の受付や、事件・事故の発生時の対応を迅速に行っています。通信指令システムを活用し、現場への的確な指示や応援部隊の派遣など、初動捜査における重要な役割を担っています。

地域部の沿革

警視庁では、以前は外勤部や警ら部と呼ばれていましたが、1994年に地域部へと名称が変更されました。これは、「警邏」の「邏」の字が常用漢字でなかったことが理由の一つです。2021年10月には、航空隊が警備部に移管されています。

地域部の組織

地域部は、地域総務課、地域指導課、自動車警ら隊、鉄道警察隊、通信指令本部などの подразделенияで構成されています。地域総務課は、地域部全体の庶務や企画、対策などを担当し、地域指導課は、警察官の実務指導や捜査指導などを行います。自動車警ら隊は、パトカーによる地域巡回を行い、犯罪の抑止や事件・事故への対応に当たります。鉄道警察隊は、駅や列車内における犯罪の捜査や警備を担当します。通信指令本部は、110番通報の受付や事件・事故の対応の指揮を行います。

通信指令システム

地域部における通信指令業務は、通信指令システムによって行われます。通信指令システムは、110番通報の処理、指揮命令の伝達、事件の手配、報告、通報、連絡、照会などを一元的に管理するシステムです。地図情報表示システムやカーロケーションシステムなどの機能も備えており、事件・事故の発生場所やパトカーの現在位置などを迅速に把握することができます。

地域部と地域住民

地域部は、地域住民にとって最も身近な警察組織であり、地域住民の安全と安心を守るために重要な役割を担っています。交番や駐在所では、地域住民からの相談に応じたり、防犯に関する情報を提供したりするなど、地域に密着した活動を行っています。また、地域安全センターなどと連携し、地域全体の防犯活動を推進しています。

その他の情報

地域部には、部長、参事官、理事官、管理官などの役職があります。部長は、ノンキャリアのベテラン警視長が着任することが多いです。

地域部に関連する施設として、警察署、幹部交番、交番、駐在所などがあります。また、地域安全センターや交番相談員なども、地域部の活動をサポートしています。

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