地方競馬教養センター

地方競馬教養センターについて

地方競馬教養センターは、栃木県那須塩原市に位置し、地方競馬の騎手、調教師、調教師補佐、厩務員の養成を目的とした機関です。このセンターは、騎手候補生が日々の訓練を行うだけでなく、現役の騎手や調教師も技術向上のために研修に参加しています。また、地方競馬の競馬開催に関わる人材育成も行っており、幅広い人材の教育を担っています。

歴史

1964年に開設されたこのセンターは、初めて設立された際には「騎手養成所」という名称でしたが、1982年に現在の「地方競馬教養センター」に改名されました。また、ばんえい競馬に関する騎手や厩務員の育成は行っておらず、これについては各ばんえい競馬が独自に行っています。

施設概要

このセンターは、約30万平方メートルの敷地を持ち、厩舎（約160頭の訓練馬収容可能）や、国際検疫厩舎、競走用走路（1周1100m）、4つの角馬場、坂路馬場、屋内馬場、野外騎乗コース、馬診療室、装蹄所、体育館、運動場、騎手候補生用寄宿舎、研修用宿泊施設「那須寮」など、様々な設備が整っています。また、南関東公営競馬の認定厩舎として利用される厩舎もあり、地方競馬の施設として重要な役割を果たしています。

さらに、2022年には国民体育大会の馬術競技の会場となり、一定の知名度も得ています。

教育プログラム

地方競馬教養センターでは、全寮制または合宿形式で教育を行っています。入所者は騎手課程や調教師課程、厩務員コースに分かれて訓練を受け、国内外からの騎手免許取得者も短期コースを通じて入所可能です。

騎手課程

騎手課程では、基礎体力の養成や調教技術の習得、厩舎作業の体験、競馬場の見学などが行われます。プログラムは2年間で構成され、2年目には実際の競馬場での実習が組まれています。毎年一回募集が行われ、入所希望者は体験入所を通じて選考を受けることができます。学びの内容は体力測定や実地訓練、また騎乗技術の元職騎手からの指導を受けることが特徴です。

調教師課程

調教師課程では、騎乗技術、競馬関連法規、競走馬及び厩舎の管理といったカリキュラムが組まれています。このコースは、年2回の募集があり、推薦が求められます。

研修と見学

センターでは、競馬関連の職業研修も行われており、各主催者のスタッフを対象にした研修や調教師・騎手のための訓練も実施しています。一般の見学も受け付けており、定期的に現役騎手への模擬レースに参加できる機会も設けています。

アクセス

アクセスはJR東日本の東北本線・新幹線「那須塩原駅」から車で約20分、西那須野駅からは約15分で到着します。また、東北自動車道の西那須野塩原インターチェンジからはわずか5分でアクセス可能です。

地方競馬教養センターは、競馬に情熱を持った若者達に向けた専門機関として、魅力的な教育環境を提供しています。

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