地方財務協会

一般財団法人地方財務協会について

一般財団法人地方財務協会は、地方税財政制度の健全な発展と、地方自治の完成に貢献することを目的として設立された団体です。この協会は、地方税財政に関する調査研究や、国と地方自治体との連携を促進する活動を行っています。また、出版物の発行や講習会の開催を通じて、地方財政に関する知識の普及にも努めています。

協会の成り立ちと活動

協会の前身は、1946年（昭和21年）7月に旧内務省内に設置された任意団体です。この団体は、地方税財政に関する調査研究と、中央省庁と地方自治体との連携を目的としていました。その後、1949年（昭和24年）2月に財団法人として改組されました。

協会は、会員向けに『地方税財政月報』や『地方財務協会時報』などの定期刊行物を発行しています。これらの出版物は、地方財政に関する最新の情報や研究成果を提供しており、地方自治体関係者にとって重要な情報源となっています。また、協会は地方財政に関する講習会も開催しており、地方自治体の職員の知識向上にも貢献しています。

過去には、旧内務省系官庁に所属していた有資格者（キャリア官僚）の名簿である『内政関係者名簿』を編集・出版していました。この名簿は、当時の官僚人脈を知る上で貴重な資料でした。

組織と会員

協会の理事長は、元総務事務次官の大石利雄氏が務めています。理事には、元公営企業金融公庫管理調査部長の河野正一氏が名を連ねています。正会員は、都道府県や政令指定都市で構成されており、会費収入は年間約3,200万円です。一方、賛助会員は、正会員以外の市町村や各種団体で構成され、賛助会員向けに地方行財政講習会が開催されています。

事業内容

協会は、以下の事業を主な活動としています。

地方税財政制度に関する調査研究と啓蒙活動
国と地方公共団体間の連携促進
地方公共団体の財政運営に関する支援
研究会、講習会等の開催
図書・印刷物及び機関誌の発行（これらの出版物の購入者のほとんどは地方公共団体であり、年間約8億円の収入があります。）
その他、協会の目的達成に必要な事業

職員宿舎「地財ハイム」問題

協会が所有する職員宿舎「地財ハイム」を巡っては、過去に問題が発生しました。東京都豊島区にあるこの宿舎には、協会職員だけでなく、総務省の現役職員やOB、国会議員が低家賃で入居していました。2007年8月には、この問題がメディアで報道され、当時の菅義偉総務大臣が「国民の皆さんから誤解を招く」として陳謝しました。地財ハイムは、駅徒歩5分の好立地にあり、3LDK（約82平方メートル）の広さを持つにもかかわらず、家賃は6〜7万円程度と格安で、敷金や礼金も不要でした。さらに、総務省などが住宅手当を支給していたことも問題視されました。

関連事項

協会の活動と関連する事項として、以下のものが挙げられます。

内務省
自治省
総務省
地方公営企業等金融機構
全国知事会
礒崎陽輔（地財ハイム入居者）

外部リンク

* 一般財団法人地方財務協会

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