坂下定夫

坂下 定夫のゴルフキャリア

坂下定夫（さかした さだお）は、1950年11月24日に静岡県で生まれたプロゴルファーです。彼のゴルフの旅は高校時代に始まり、静岡県の伊東商業高校のゴルフ部での経験が大きな基礎となりました。部長の斎藤元謙教諭からは、マナー、忍耐、根性の三原則が徹底的に教え込まれ、これにより彼のゴルフに対する姿勢が形成されました。斎藤先生を「血の通った、いいおやじ」と表現する坂下の言葉からは、師弟関係の深さが伺えます。

坂下は1972年にプロゴルファーとしてデビューを果たします。プロ初勝利は1973年の静岡オープンで獲得しましたが、この大会は賞金ランキングが加算される前年のため、シード入りには至らなかったのです。1974年は5試合に出場し、総武国際オープンでは26位という成績を残しましたが、その後は予選落ちに終わることが多くなります。

しかし、1975年の総武国際オープンでは、初日を8バーディー、5ボギーという成績で首位タイに立ち、2日目にはノーボギーの7バーディーで単独首位に立つなど、素晴らしいプレーを見せました。特に16番ホールでは、完璧なショットを放ち、ピンの近くまで寄せるなど、強風の中でも安定したショットを展開しました。しかし、3日目のプレーでは、精神的なプレッシャーが影響し、最終的には7位タイに終わってしまいました。

その後も彼は数多くの大会に出場し、中日クラウンズや関東プロなどで素晴らしい成績を収めました。1976年にはフジサンケイクラシックで8位タイの好成績を達成し、その後も数々の試合で上位に顔を出しました。特に1982年の中日クラウンズでは、最終日に4バーディーを記録し、5位タイでフィニッシュしました。

坂下のキャリアは1996年の静岡オープンを最後にレギュラーツアーから引退するまで続きました。その後、2001年からシニアゴルフに挑戦し、参戦2年目の2002年にはファンケルクラシックで素晴らしいスコアを記録し、賞金ランキングでは24位に入るなど、シニアゴルファーとしても活躍を続けました。

坂下定夫の主な優勝には、1973年の静岡オープンや1989年のインペリアルオープンなどがあります。彼のプロゴルファーとしての人生は、常に挑戦と成長の連続でした。その背後には、厳しい指導と自身の努力があり、今もなお多くのゴルファーに影響を与え続けています。彼のプレースタイルや心構えは、若い世代のゴルファーにとっての大きな手本となっています。

もう一度検索