坂出発電所

坂出発電所

坂出発電所（さかいではつでんしょ）は、香川県坂出市番の州町に所在する四国電力の火力発電所です。1970年に運転を開始し、四国電力にとって4番目の火力発電所としても知られています。特にこの発電所は、四国地方におけるエネルギー供給の重要な役割を担っており、一貫して発電方式を進化させてきました。

発電所の概要

坂出発電所は、番の州臨海工業団地内に立地し、この地域では最大の発電能力を誇ります。初めの1号機はガスタービン発電方式でスタートし、1970年から運転を開始しました。その後、汽力発電方式を取り入れて新たに1号機から4号機までが建設されていきました。

発電設備の中で、3号機と4号機は、特に重油や原油、コークス炉ガスを燃料としており、環境への配慮から2004年にはLNG（液化天然ガス）の導入が決定されました。これにより、4号機はLNG焚きに改造され、1号機と2号機も高効率なコンバインドサイクル発電設備へと更新されました。

発電能力と設備

坂出発電所の総出力は138.5万kW（2016年8月1日現在）です。敷地面積は約28万平方メートルとなっており、以下の発電設備が設置されています。

1号機

• - 発電方式：コンバインドサイクル発電方式
• - 定格出力：29.6万kW
• - 使用燃料：LNG
• - 熱効率：57%
• - 営業運転開始：2010年8月1日

2号機

• - 発電方式：コンバインドサイクル発電方式
• - 定格出力：28.9万kW
• - 使用燃料：LNG
• - 熱効率：約58%
• - 営業運転開始：2016年8月1日

3号機

• - 発電方式：汽力発電方式
• - 定格出力：45万kW
• - 使用燃料：重油、原油、コークス炉ガス
• - 営業運転開始：1973年4月7日

4号機

• - 発電方式：汽力発電方式
• - 定格出力：35万kW
• - 使用燃料：LNG、コークス炉ガス（重油から転換）
• - 営業運転開始：1974年5月31日

廃止された発電設備

坂出発電所には、過去に運営されていた旧設備もいくつか存在します。

• - （旧）1号機ガスタービン：運転期間 1970年1月 - 2007年9月
• - （旧）1号機：運転期間 1971年7月 - 2007年9月
• - （旧）2号機：運転期間 1972年5月 - 2015年8月

沿革

坂出発電所は、設立以来多くの変遷を経ており、以下の重要な出来事が挙げられます。

• - 1971年7月：旧1号機運転開始
• - 1972年5月：旧2号機運転開始
• - 1974年5月：4号機運転開始
• - 2010年3月：坂出LNG基地運転開始
• - 2016年8月：新2号機運転開始

このように、坂出発電所は時代と共に進化し続け、環境に優しい発電手法の導入や設備の近代化を実施してきました。今後も四国地方での電力供給に貢献し続けることでしょう。

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