坂手村 (茨城県)

坂手村（さかてむら）

概要

坂手村は、1954年（昭和29年）7月10日まで、茨城県北相馬郡に存在した村です。現在の常総市南西部に位置しています。

地理

村は北相馬郡の北西部にあり、鬼怒川の西岸に位置していました。この地域は、鬼怒川によって形成された肥沃な土地であり、農業が盛んでした。現在の坂手町一帯が、旧坂手村の領域にあたります。

地域

坂手村には、大字坂手が存在し、その中に飯田山、岡ノ内、貝置、北呂山、遠大久保、樋ノ口、本郷などの小字がありました。これらの小字は、地域の歴史や地形を反映した地名として現在も残っています。

歴史

1954年（昭和29年）3月、坂手村を含む鬼怒川西岸の3村（菅生村、内守谷村、坂手村）で合併の動きがありました。しかし、最終的には結城郡水海道町との合併が決定し、同年7月10日に坂手村は水海道町に編入され、消滅しました。この合併により、水海道町は同日に市制を施行し、水海道市となりました。なお、当初合併を予定していた菅生村と内守谷村も、2年後に水海道市に編入されています。これにより、旧北相馬郡の鬼怒川西岸の地域は、茨城県の県西地域に、鬼怒川左岸の地域は県南地域に属することとなりました。

沿革・年表

1873年（明治6年）6月15日：廃藩置県により、相馬郡が千葉県に所属。
1875年（明治8年）5月7日：相馬郡のうち、利根川以北が茨城県に移管。
1878年（明治11年）7月22日：郡区町村編制法が施行され、相馬郡が分割され、北相馬郡が成立。
1889年（明治22年）4月1日：町村制施行に伴い、北相馬郡坂手村が発足。
1954年（昭和29年）7月10日：坂手村が水海道町に編入され消滅。水海道町は同日に市制施行し水海道市となる。

地域の変遷

坂手村の消滅後、この地域は水海道市の一部となり、その後、水海道市は合併を経て常総市となりました。現在の常総市は、坂手村を含む旧水海道市の領域を継承しています。

まとめ

坂手村は、明治時代から昭和時代にかけて存在した村であり、周辺の地域とともに合併を繰り返しながら、現在の常総市へとつながる歴史を歩んできました。この地域の歴史を知ることは、常総市の成り立ちを理解する上で重要な要素となります。

関連項目

茨城県の廃止市町村一覧

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