坂本信昭

坂本 信昭 (さかもと のぶあき)

坂本信昭は1940年5月4日に生まれ、日本の教育学者として知られています。彼は駒澤大学の名誉教授であり、教育課程の研究と実践において多大な貢献をしてきました。

来歴

坂本は岡山県真庭郡落合町にある瑞景寺で誕生しました。彼は1953年3月に河内小学校を卒業し、その後、有隣中学校を経て、1956年には静岡県袋井市の曹洞宗専門僧堂である可睡斎にて修行を行います。同時に、袋井高等学校定時制に通いながら1959年にはこの僧堂での修行を終えました。翌年、東京都内の駒澤大学高等学校に編入し、1961年には高校を卒業、その後駒澤大学文学部社会学科に入学し、1965年に卒業しました。

大学卒業後、坂本は栃木県の私立葛生高等学校の教諭として教育現場に身を置きました。1967年には駒澤大学文学部の教育学研究室に副手として勤務し、1972年には専任講師、さらに1986年には助教授に昇進します。1992年には総合教育研究部の教授に就任し、2011年に定年を迎えるまでの44年間、教職課程において多くの学生や教育実習生の育成に注力しました。

坂本はまた、関東地区の私立大学教職課程研究連絡協議会の活動にも力を入れ、私立大学全体の教員養成の質向上に貢献しました。さらに、「教員の資質向上東京都連絡協議会」の委員を務めたり、川崎市の宮前区区民懇話会のメンバーとして活動した経歴も持っています。

著書

坂本の著作には、以下のような重要な書籍があります。

• - 『教師教育改革の実践的研究』（共著、1984年、ぎょうせい）
• - 『教師教育の実践的研究 —教師養成と現職研修の課題—』（共著、1991年、ぎょうせい）
• - 『教育実習の研究』（代表・共著、1993年、ぎょうせい）
• - 『教育実習ガイド』（共著、1993年、宣教社）
• - 『教育実習 57の質問』（共著、1994年、学文社）
• - 『現代教育を考える』（共著、1994年、昭和堂）
• - 『介護等体験ハンドブック』（共著、1999年、大修館）

彼の研究に関する論文も多数あり、例えば1974年に発表した「実習校設定に関する考察」や1977年の「実習生の指導と教育実習の意義について」など、教育実習に関するさまざまなテーマを取り上げています。また、教育実習の管理運営や訪問指導についても多くの研究を行い、その結果を学会で発表しました。

学会発表と所属学会

坂本は日本教育学会や日本教師教育学会に所属し、数々の学会での発表を通じて、教育現場における実践的な問題意識を広める努力をしてきました。1979年には九州大学にて行われた日本教育学会で「私立大学における教員養成の総合的研究」を発表し、その後も関私教研究大会などで多様なテーマを取り上げました。

坂本信昭は、教育の未来を担う教師の養成に情熱を注ぎ続けた人物であり、その業績は今後の教育界においても重要な意義を持っています。

もう一度検索