坂本琢司

坂本琢司：音楽の道を切り開く異才の軌跡

坂本琢司、通称「博多めぐみ」は、日本の音楽シーンにおいて異彩を放つギタリスト、そして歌手です。1962年7月2日、神奈川県川崎市に生まれ、米米CLUBの結成時オリジナルメンバーとしてそのキャリアをスタートさせました。

米米CLUBでの衝撃的なデビュー

1982年、坂本は米米CLUBに加入。慶應義塾大学の三田祭での初ステージで、彼は観客を驚かせるパフォーマンスを披露します。友人の服を借り、化粧を施し、スカートを履いた女性の姿でステージに登場。この大胆な行動は、ボーカル陣に負けない個性を打ち出すためのものでした。この時、石井竜也から「博多めぐみ」と命名され、以降その名で活動することになります。

80年代初期、女性のロックギタリストが少なかった時代。女性の容姿でギターを演奏する坂本は、たちまち注目の的となりました。彼はその状況を逆手に取り、インタビューやライブのMCで声を発することを控え、性別を曖昧にしたまま活動を続けました。

米米CLUB脱退、そして新たな挑戦

1988年、音楽性の違いから米米CLUBを脱退。しかし、坂本の音楽への情熱は衰えることなく、1990年には自身のバンド「バビロン大王」を結成し、ボーカルを担当します。バンド名は当初「バチカン大王」でしたが、キリスト教団体からのクレームにより変更を余儀なくされました。バビロン大王には、米米CLUBの元メンバーや、シュークリームシュのバックバンドを務めたミュージシャンなど、様々な才能が集結しました。1992年、バンドは解散。

1997年には、米米CLUBの解散コンサートに初期脱退メンバーとして特別出演し、往年のファンを沸かせました。

DJ☆博多めぐみとしての再始動、そして現在

2008年頃から、坂本はDJ☆博多めぐみとしてクラブDJの活動を開始。2010年にはアルバム「J-POPキラキラHOUSE」をリリースしました。また、ボーカリストのkiwaと「HULA HULA BUNCH」を結成し、ライブ活動を展開。2013年にはアルバム「NEW POLYNESIAN VIBRATION」をリリースしました。

2017年、アイドルユニット「アトランティス城」の元メンバー・河西朱莉と音楽ユニット「Flowers of Evil」を結成。BARBEE BOYS|BARBEE_BOYSのENRIQUE、ドラマーのHirokiを迎え、精力的にライブ活動を行いましたが、2020年に活動を休止。同年12月には、狂気系絶叫ユニット「ドロドロ」に加入し、新たな音楽性を追求しています。

音楽への飽くなき探求心

坂本が音楽に興味を持ったのは、小学6年生の時。隣家から聞こえてきたビートルズの『レット・イット・ビー』に感動したことがきっかけでした。フォークギターを独学で練習し、洋楽、ロックへと傾倒。高校生の頃にはエレキギターを手に入れ、アルバイト代をレコードや音楽雑誌につぎ込みました。

文化学院のサークル仲間であった大久保謙作（米米CLUBリーダー・BON）のライブに衝撃を受け、バンドに加入。美容師の道を志したこともありましたが、石井竜也のアドバイスを受け、音楽の道へ進むことを決意しました。

米米CLUB脱退後、自身のバンドを結成するも成功には至らず、レコード会社やモバイルコンテンツ会社に勤務。その後、居酒屋チェーン店でアルバイトを経験するなど、苦労も味わいました。しかし、音楽への情熱は消えることなく、DJ活動を再開し、河西朱莉とのユニット結成に至ります。

坂本琢司は、常に新しい表現を追求し、音楽の可能性を広げ続ける異才です。彼の飽くなき探求心は、これからも多くの人々を魅了し続けるでしょう。

外部リンク

Hula Hula Bunch
博多めぐみ (@hakatamegumi) - X（旧Twitter）
Flowes of Evil
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* ドロドロ on twitter

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