ENRIQUE

エンリケ（本名：エンリケ、1964年2月3日生まれ）は、日本の音楽シーンで活躍するベーシスト、作曲家、音楽プロデューサーです。コロンビア出身の日系二世で、3歳で日本に移住しました。愛称はエンリケ、エンさん、エンちゃんなど親しみを込めて呼ばれています。

彼の音楽キャリアは、1980年代初頭にSOUL KITCHENの一員として都内のライブハウスで活動を開始したことから始まりました。1984年には、安部王子の脱退を受けてBARBEE BOYS|BARBEE_BOYSに加入し、1stシングル『暗闇でDANCE』でメジャーデビューを果たしました。BARBEE BOYS|BARBEE_BOYSでは、その卓越したベースプレイと独特の存在感でバンドサウンドを支え、数々のヒット曲を生み出しました。

また、エンリケは自身のバンド活動にも積極的で、BICYCLE、THE KEY PROJECT、グラシャスといったバンドでライブを中心に活動を展開しています。特にBICYCLEは、彼の妻であるミュージシャンの寺岡佐和子と共に活動しており、夫婦での音楽活動としても注目を集めています。かつては、浜崎あゆみのサポートベーシストとしても活躍し、幅広いジャンルの音楽に携わってきました。

1980年代後半から1990年代にかけて、BARBEE BOYS|BARBEE_BOYSとしての活動と並行して、FM大阪のラジオ番組「負けるもんか」のパーソナリティを務めたり、大沢誉志幸のツアーに参加するなど、多岐にわたる活動を展開しました。1992年にBARBEE BOYS|BARBEE_BOYSが解散した後も、BICYCLEの活動を継続しつつ、江口洋介や永井真理子のツアーメンバーとしても活躍しました。1994年からはプロデューサーとしての活動も開始し、BOWWOW等のハードロックレーベルで才能を発揮しました。

1995年には、THE STREET BEATSのツアーやレコーディングに参加し、水野松也、工藤義弘(EARTHSHAKER)、バーニーと共にグラシャスを結成。1999年にはBOW WOWにベーシストとして参加。2000年にはTHE STREET BEATSを脱退。2001年には、歌謡曲の完全コピーをモットーとするENRIQUE SPECIAL BAND（通称ESB）を結成し、音楽への情熱を表現し続けています。

2003年には、エピックレコード25周年イベントでBARBEE BOYS|BARBEE_BOYSが再結成し、大阪城ホールや代々木体育館でライブを開催。2004年にはGRACIASを再始動させ、自身初のソロアルバム『KEEP ON ROCKIN'』をリリースしました。その後も、エン介ブルースバンド、ベミーズ、THE KEY PROJECTと次々にバンドを結成し、精力的に音楽活動を続けています。

2006年にはソロアルバム「THE THIRD QUARTER」をリリースし、全国ツアーを開催。THE KEY PROJECTの活動を本格化させました。2008年にはBARBEE BOYS|BARBEE_BOYSとして夏の野外フェスに出演。2009年にはデビュー25周年を記念した全国ツアーも行われました。2010年にはTHE KEY PROJECTが2ndアルバムを発表し、ソロでベースの弾き語りを開始。弟分のNa.（エヌエー）と共に「兄弟仁義ツアー」を敢行しました。

2017年には時空美月とのユニットに参加し、2019年には元米米CLUBの博多めぐみのユニットにベーシストとして参加。2022年にはTHE STREET BEATSの全国ツアーに復帰し、2023年に再加入するなど、その活動は多岐にわたります。

エンリケは、音楽に対する深い愛情と、常に新しい音楽を追求する姿勢を持ち続けています。BARBEE BOYS|BARBEE_BOYS時代から、ベーシストの地位向上に繋がる構想を語っており、音楽業界におけるベーシストの役割を高めることに貢献しました。また、動物好きとしても知られ、愛犬の散歩を欠かさない一面も持っています。

エンリケは、KISSの大ファンとしても知られ、その影響を受けた音楽活動も展開しています。また、忌野清志郎とも親交があり、BARBEE BOYS|BARBEE_BOYSの楽曲「chibi」や自身の作曲「ト・キ・メ・キ」は、清志郎から借りたベースで演奏されたエピソードも残っています。

ディスコグラフィーとしては、「ENRIQUE」名義で2004年に『KEEP ON ROCKIN'』、2006年に『THE THIRD QUARTER』の2枚のアルバムをリリースしています。彼のブログやSNSを通じて、その活動や人となりを知ることができます。

もう一度検索