坂本眞一 (実業家)

坂本眞一の生涯と業績

坂本眞一（さかもと しんいち）は、1940年2月19日に東京都で生まれ、2014年1月14日に亡くなった日本の鉄道実業家です。北海道旅客鉄道（JR北海道）の社長や会長、北海道経済連合会副会長などを歴任しましたが、北海道観光振興機構の初代会長在任中に自ら命を絶ちました。

生い立ちと国鉄入社

坂本氏は、北海道大学工学部土木工学科を卒業後、1964年に旧国鉄に入社しました。国鉄時代には、東京第三工事局次長、大阪鉄道管理局施設部長、総裁室調査役、経営計画室計画主幹などを歴任しました。1987年3月には、北海道旅客鉄道株式会社設立準備室分室付となり、分割民営化に向けた準備に携わりました。

JR北海道での活躍

1987年4月、国鉄の分割民営化に伴い、JR北海道が発足すると、坂本氏は取締役鉄道事業本部営業部長に就任しました。その後、鉄道事業本部営業本部長、開発本部長、常務取締役開発本部長、専務取締役総合企画本部長などを経て、1996年6月に第2代社長に就任しました。社長退任後は、代表取締役会長、取締役会長、取締役相談役、相談役を歴任しました。

坂本氏は、JR北海道の経営に大きく貢献し、同社の発展に尽力しました。また、映画『北の零年』（2005年東映）の企画者としても知られています。

北海道経済界での活動

2004年から北海道経済連合会副会長、2006年から北海道経済同友会代表幹事を歴任するなど、北海道経済界の発展にも貢献しました。2008年には、社団法人北海道観光振興機構の初代会長に就任し、北海道の観光振興にも力を注ぎました。

突然の死

2014年1月15日午前8時20分ごろ、坂本氏は北海道余市郡余市町の余市港沖で遺体となって発見されました。前日の17時頃に秘書が札幌市内の自宅に送り届け、翌朝、秘書が迎えに行ったところ不在だったため、警察に通報。警察が捜索した結果、余市港の岸壁で坂本氏の自家用車が発見され、自殺と断定されました。JR北海道の社長経験者では、2011年9月にも当時社長だった中島尚俊が自殺しており、関係者に衝撃を与えました。

坂本眞一は、鉄道事業、北海道経済、観光振興に多大な貢献をした人物として、その功績は長く語り継がれるでしょう。

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