坊恭寿

坊 恭寿

坊 恭寿（ぼう やすなが）氏は、1967年に兵庫県神戸市に生まれた日本の政治家です。長年にわたり神戸市会議員を務め、その要職を歴任したほか、現在は全国の市議会を代表する役職にも就いています。

生い立ちと学歴

神戸市北区八多町の出身です。兵庫県立神戸北高等学校を卒業後、佛教大学文学部に進学し、1989年に同大学を修了しました。学生時代に培った知見は、その後の政治活動の基盤となっています。

政治への道

大学卒業後、1990年からは衆議院議員砂田重民氏のもとで秘書として政治の現場に深く関わりました。この秘書期間中にはイギリスへ研修留学するなど、国際的な視野も広げました。2000年には衆議院議員の公設第一秘書を務め、国政の動きを間近で学ぶ貴重な経験を積みました。

神戸市会議員としての歩み

国政の現場を経て、2003年の選挙で神戸市会議員に初当選し、地方政治の舞台へと転じました。以来、継続して当選を重ね、2021年時点では6期を務めるベテラン議員としての地位を確立しています。神戸市会では、様々な委員会で重要な役割を担いました。2008年には建設水道委員会委員長、2010年には都市活力の創造に関する特別委員会委員長に就任し、市の政策立案やチェック機能においてリーダーシップを発揮しました。

所属する自由民主党の会派内でも要職を歴任しています。2010年に政調会長、2012年、2014年、2020年、2022年には幹事長、2019年には議員団長を務めるなど、会派の運営や政策決定の中心的な役割を担いました。また、2011年には自由民主党政令指定都市青年議員連盟副会長、2013年には同連盟（アーバンユースネット20）の会長職を務め、全国の政令指定都市の若手議員との連携強化にも努めました。市会の運営においては、2015年に運営委員会委員長、2016年6月13日には第110代副議長に就任し、議会運営の円滑化に貢献しました。さらに、市の行政監査を担う監査委員を2013年から務めた経験もあります。

議員活動の頂点として、2021年には第103代神戸市会議長に、そして2023年には再び第105代神戸市会議長に就任しました。二度の議長経験は、市会全体のまとめ役として、高い調整能力とリーダーシップが評価された証と言えるでしょう。

全国規模及び地域での活動

神戸市会での豊富な経験と実績が評価され、2023年6月24日には全国の市議会を束ねる第65代全国市議会議長会会長に選出されました。この役職を通じて、全国の市議会の地位向上や地方分権の推進など、地方自治全体の発展に貢献しています。

市会活動や全国での活動と並行して、地域に根差した活動も積極的に行っています。有馬防犯協会副会長、有馬スローフード研究会の設立代表を務めるなど、地域の活性化や安全確保に貢献しています。また、NPO法人の理事や神戸市北消防団の団員、神戸市グラウンドゴルフ協会賛助会員など、様々な分野で地域社会を支える活動に携わっています。

人物

趣味は旅行であり、多忙な公務の合間にリフレッシュする時間を大切にしています。座右の銘である「佛心」は、その政治姿勢や人となりを象徴していると言えるでしょう。

坊氏は、神戸市における長年の議員活動、市会議長としての実績、そして全国市議会議長会会長という重責を通じて、地方自治の発展に多大な貢献を続けています。

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関連項目

* 佛教大学の人物一覧

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