垂水稔朗

垂水稔朗のボクシングキャリア

垂水稔朗（たるみ としろう）は、1993年11月1日に愛媛県新居浜市で生まれた元プロボクサーです。彼は協栄ボクシングジムに所属し、近年の日本のウェルター級ボクシングシーンで着実に成長を遂げました。教育面では、愛媛県立今治西高等学校を卒業後、早稲田大学に進学し、学問とスポーツを両立させる姿勢を見せました。

ボクシングデビュー

垂水は2014年6月9日、入江翔太を相手にウェルター級の4回戦でプロデビューを果たしました。この試合では、4回0分17秒でTKO勝ちを収めることに成功し、華々しいスタートを切りました。しかし、その後は3試合連続で引き分けという苦境が続きました。とはいえ、2015年3月30日に後楽園ホールで開催された「第72回東日本新人王戦」では、安藤暢文に対し再びTKO勝ちを手にし、4試合ぶりの勝利を飾りました。

順調な進展と初の黒星

次の試合でも判定勝ちを果たしましたが、同年7月4日に行われた第7東日本新人王戦では、永野祐樹に対して4回0-3（37-38×3）の判定負けを喫し、プロ入り初の黒星を経験しました。これを糧に、垂水はさらなる改善と成長を目指しました。

ランキング入りと快進撃

2017年7月10日、後楽園ホールで行われた「A-sign.Bee5」では、日本ウェルター級9位の佐藤矩彰と対戦し、8回3-0（77-75×2、79-74）の判定勝ちを収めました。この試合の結果、東日本ボクシング協会から新鋭賞を受賞し、その後すぐに日本ランキングに初めて名を連ねました。2018年には連勝を重ね、6月21日に日本ウェルター級3位の藤中周作との試合でも判定勝ちを収めました。さらに、11月には安藤暢文と再戦し、TKO勝ちを収めるなど、高まる期待に応え続けました。

王座挑戦と引退

2019年10月26日には、後楽園ホールで日本ウェルター級王座挑戦者決定戦としてIBF世界同級8位の小原佳太と対戦しましたが、残念ながら4回2分59秒でTKO負けを喫し、挑戦権を獲得することができませんでした。また、2020年1月14日にJBCが発表した日本ランキングに名を連ねなくなることが明らかになり、これをもって引退となりました。

戦績

垂水稔朗のプロボクシング戦績は、19戦で12勝（6KO）4敗3分となっています。彼の活躍は、愛媛県のボクシング界において特筆すべきものがあり、未来の選手たちへの道を切り開く存在となりました。彼の試合での奮闘は、今後の若い選手たちの模範となることでしょう。

もう一度検索