垣屋恒総

垣屋恒総：豊臣秀吉に仕えた因幡国桐山城主

垣屋恒総（かきや つねふさ）は、戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した武将であり、豊臣氏に仕え、因幡国（現在の鳥取県）の桐山城を領していました。通称は新五郎、官位は隠岐守。

生涯

恒総は垣屋光成の子として生まれました。父の光成は、元々は但馬国の守護大名である山名氏の家臣でしたが、天正6年（1578年）頃から羽柴秀吉（後の豊臣秀吉）に臣従しました。天正8年（1580年）に秀吉が因幡へ侵攻した際には、光成は先鋒を務め、桐山城主となりました。

恒総も父の後を継ぎ、豊臣氏の家臣として各地を転戦しました。天正18年（1590年）の小田原征伐では、豊臣軍の一員として参戦し、後北条氏の討伐に貢献しました。文禄元年（1592年）の文禄の役では、軍役として400人を率いて朝鮮半島へ渡海しました。

これらの功績により、恒総は文禄の役後、隠岐守に叙任され、因幡国浦住に10,000石を与えられました。文禄3年（1594年）には、伏見城の普請を分担し、慶長3年（1598年）に秀吉が死去した際には、遺物として長光の刀を受領しました。

慶長5年（1600年）の関ヶ原の戦いでは、石田三成の誘いに応じて木下重堅と共に西軍に与し、伏見城の戦いや大津城の戦いに参加しました。しかし、関ヶ原の本戦で西軍が敗北すると、恒総は高野山の千手院へ逃れ、そこで自害しました。遺髪は長安寺に葬られています。

子孫

垣屋氏の一族は、恒総の死後も命脈を保ちました。東軍についた三男家（駿河守家）の家系は脇坂氏に仕え、家老として存続しました。また、恒総の孫である吉綱は、御三家の一つである紀伊家に採用され、同藩の重臣として仕え、垣屋宗家の家名を残しました。

血縁

曽祖父：垣屋続成
祖父：垣屋続貫
父：垣屋光成
子：垣屋光教
* 駿河守家（三男家と呼ばれる）：垣屋豊続

もう一度検索