城山台 (田辺市)

城山台（しろやまだい）

和歌山県田辺市に位置する城山台は、1997年からの開発によって形成された新興住宅地です。2025年7月末時点での人口は860人で、郵便番号は646-0217です。

地理

城山台は田辺市の中心部から見て東北東にあり、左会津川の中流域に位置しています。周囲は北と西、南側で下三栖地区、東と南側で新庄町と接触しています。この地域は下三栖及び新庄町の一部が土地の開発に伴って分離し、新たに成立したエリアです。実際には 新庄町方面との地域的な繋がりは少なく、多くの場合、三栖地区の一部として扱われています。

歴史

城山台の地域は、もともとは下三栖と新庄町の境に広がる山林でしたが、1997年から田辺市土地開発公社の手によって大規模な造成が行われました。この開発にかかった費用は51億円、造成された土地面積は23ヘクタールで、このうち宅地は6.4ヘクタール、企業団地は4ヘクタールです。

沿革

• - 1997年（平成9年）: 田辺市土地開発公社による開発が開始。
• - 2000年（平成12年）8月1日: 城山台が下三栖と新庄町から分離。
• - 2000年（平成12年）9月: 造成が完了し、272区画が宅地として分譲開始。
• - 2003年（平成15年）4月: 通学距離が長く、商業施設からの距離も影響し、宅地販売が不振に陥ったため、価格が引き下げられました。
• - 2006年（平成18年）4月: 価格が二度目の引き下げ。
• - 2008年（平成20年）6月: 三栖小学校と衣笠中学校への通学距離短縮を目的とした新しい直通道路が開通。
• - 2011年（平成23年）4月: 価格が三度目の引き下げを実施。
• - 2012年（平成24年）: 東日本大震災の影響で高台の人気が高まり、宅地販売が二桁に達しました。

市内局番

田辺市において、1964年に編入されたいわゆる旧牟婁町の地域は「3」で始まる市内局番が一般的でしたが、城山台は市街地と同様に「2」で始まる市内局番が割り当てられています。

交通

城山台内を通る鉄道やバスはありませんが、田辺市道が地区内部を縦貫し、下三栖の岩屋谷地区と填田地区を結ぶ南紀広域農道へ接続しています。これにより地域へのアクセスが容易になります。

施設

城山台にはいくつかの重要な施設があります。例えば、田辺市立城山台学校給食センター、児童養護施設ひまわり寮、介護老人保健施設田辺すみれ苑、そしてEH製菓の和歌山工場などがあります。これらの施設は地域住民の生活を支える重要な役割を果たしています。

結論

城山台は、新興住宅地としての発展を遂げており、環境や交通の整備が進む中でコミュニティが形成されています。今後も地域の発展が期待されます。

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