培材大学校

培材大学校（ペジェだいがっこう）

培材大学校（Pai Chai University）は、韓国大田広域市西区に位置する私立大学であり、1981年に設立されました。その歴史は1885年にさかのぼり、アメリカ系メソジストの宣教師、H.G. アペンゼラーによって設立された「培材学堂」が前身とされています。この機関は朝鮮における初の近代教育機関として知られ、当初は生徒2名を対象に医師の家を教室として授業が開始されました。

1886年6月には、高宗が正式にその名称を「培材学堂」とし、教育の場が整えられました。生徒数は急速に増加し、1886年には20名に達するなど、朝鮮における近代教育の先駆けとなりました。1937年には中学校に改称され、徐々に教育機関の充実が図られました。1951年には学制変更が行われ、中学校から高等学校へと発展し、新たな学びの場が設けられました。

培材大学校の歴史はその後も拡大を続け、1955年には大田保育学院が設立され、1956年には大田保育初級大学として認可を受けました。1972年にはその業態を大田女子初級大学に改称し、1977年に培材学堂との合併を経て新たに「培材大田初級大学」となりました。1979年には名称を培材実業専門大学に変更し、その翌年には4年制大学として認可され、1981年に正式に培材大学として開校しました。1992年には総合大学としての認可を受け、培材大学校として現在に至るまで多くの学生を育成しています。

組織構成

培材大学校は様々な学部と専攻コースを有し、学問の幅広い分野に特化しています。人文大学には国語国文学科や心理哲学科、福祉神学科などがあり、外国語学大学には英語やフランス語、ロシア語等の専門学科があります。

経営大学には経営学科や貿易学科、電子商取引学科が、社会大学には政治外交学科やメディア社会学科が置かれています。さらに、法科大学や観光文化大学、科学技術バイオ大学、工科大学、芸術大学など、幅広い専門分野に対応したカリキュラムが展開されています。

大学院も充実しており、修士課程や博士課程が設置されており、国際通商大学院や法務・行政大学院、観光関連の専攻も開講されています。また、教育大学院ではTESOLや心理教育、栄養教育などの専攻が用意され、専門的な学びが提供されています。

著名人

培材大学校の出身者には、著名な政治家や文化人が多くいます。解放前は李承晩や呂運亨、金素月といった著名な人物が学び、後世にはサッカー選手の尹誠悦や漫画家のBoichiなど、多岐にわたっており、彼らの活動は大学の名声を高める要素となっています。このように、培材大学校は長い歴史の中で多くの人材を育成し、今後も教育の質を向上させていくことでしょう。

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