埼玉ポーズ

埼玉ポーズは、手をOKサインの形にして胸の前で交差させ、左足を少し前に出すユニークなポーズです。このポーズは、埼玉県の県鳥であるシラコバトの羽を表現しており、親指と人差し指で作る輪は埼玉の「玉」を象徴しています。

このポーズは、2014年にクリエイティブ・エージェンシー「天下茶夜」の鷺谷政明氏が、ロックバンド6才児の楽曲『そうだ埼玉』の振り付けとして制作されました。振付を担当したのはダンサーのMaki氏です。

当初、『そうだ埼玉』の制作に関わった企業が記念写真を撮る際のポーズとして使用されていました。しかし、そのユニークさから徐々に広がりを見せ、埼玉県にゆかりのある著名人や、県内の市長らが率先してこのポーズを披露しました。

2015年には、埼玉県内の女子中高生の間でブームとなり、メディアに取り上げられると、その人気はさらに加速しました。イベントやライブで埼玉県を訪れるミュージシャンやタレントも、こぞって埼玉ポーズを披露するようになり、県内外に広く認知されるようになりました。

その年のGoogle都道府県別検索ランキングでは、「地震」や「県知事選挙」といった話題に続き、「埼玉ポーズ」が堂々の3位にランクインしました。これは、4位の「翔んで埼玉」、5位の「国際マラソン」を上回る注目度を示しています。

2019年には、埼玉県民の戦いを描いたコメディ映画「翔んで埼玉」が公開され、劇中では埼玉解放戦線の団結を示すポーズとして、埼玉ポーズが頻繁に登場しました。この映画の大ヒットにより、埼玉ポーズはさらに多くの人々に知られることとなり、一種の社会現象となりました。

埼玉ポーズは、単なるポーズにとどまらず、埼玉県民のアイデンティティを象徴するものとして、そしてエンターテイメントの要素としても、今後も様々な形で活用されていくことでしょう。

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