埼玉県立循環器・呼吸器病センター

埼玉県立循環器・呼吸器病センター

埼玉県立循環器・呼吸器病センターは、埼玉県熊谷市に位置する医療機関で、主に循環器系および呼吸器系の疾病に対する専門的な治療を提供しています。この施設は、従来の埼玉県立小原療養所を改組したもので、1994年4月に心臓疾患や脳血管疾患など、増加する循環器疾患患者に対応するために設立されました。その後、1998年には呼吸器系の治療に力を入れるべく現在の名称に改称しました。

沿革

このセンターの前身である埼玉県立小原療養所は、1954年に創立され、結核の療養施設として運営されていました。その後、社会のニーズの変化に合わせて設備や体制の見直しが行われ、1994年に循環器病センターとして新たにスタートを切りました。

1998年には、より難治性の呼吸器疾患に特化した部門が充実し、現在の埼玉県立循環器・呼吸器病センターという名称に変更されました。地域の医療ニーズに応える形で数々の医療機能を拡充してきたこのセンターは、2017年には新しい棟を建設し、さらなる進化を遂げました。新館には、呼吸器疾患の病棟、外来診察室、手術室、集中治療室（ICU）などが配備され、緩和ケアのための病棟も新設されました。

さらに、2018年には本館に人工透析室を追加設置し、地域の医療環境を大幅に向上させることを目指しています。また、2017年には冠疾患集中治療室（CCU）も広さを持たせて再整備され、より質の高い医療が提供できるようになりました。

運営形態も変化があり、2021年4月には地方独立行政法人埼玉県立病院機構に委ねられることとなり、今後のさらなる発展が期待されています。

診療科目

埼玉県立循環器・呼吸器病センターでは、以下のような診療科が設けられています。

• - 循環器内科
• - 腎臓内科
• - 心臓外科
• - 血管外科
• - 放射線科
• - 呼吸器内科
• - 緩和ケア内科
• - 呼吸器外科
• - 消化器外科
• - 脳神経外科
• - リハビリテーション科
• - 麻酔科
• - 病理診断科

このように多岐にわたる専門科が揃っており、患者一人ひとりに対し、総合的かつ高度な医療を提供しています。

医療機関の指定

センターは保険医療機関や労災保険指定医療機関、地域医療支援病院など各種の指定医療機関として認可されています。特に、結核指定医療機関としても地域医療に貢献しています。

アクセス

センターへのアクセスは、埼玉県道130号沿いに位置し、バスによるアクセスが便利です。「県立循環器・呼吸器病センター」停留所が施設内にあります。最寄りの駅からは国際十王バスを利用して、栗橋町行きまたは熊谷駅行きのバスが運行されています。埼玉県内外からのアクセスも良好です。地域医療の向上を目指し、今後も多様な患者に向けて専門的な医療を提供し続けています。

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