埼玉県立草加高等学校

埼玉県立草加高等学校（草加高校）

埼玉県立草加高等学校は、埼玉県草加市青柳に所在する全日制普通科の県立高等学校です。略称は「草高（くさこう）」として親しまれています。校訓には「まこと」を掲げ、教育活動の礎としています。

概要

本校は、各学年が9クラス編成となる比較的規模の大きい高校です。2025年現在における全校生徒数は1,065名となっています。学校は東京外環自動車道沿いの閑静な住宅街の中に立地しています。授業は1コマ50分で行われ、一日あたり6時間または7時間の授業が設定されています。1年時は全生徒が共通のカリキュラムで学習を進めますが、2年生以降は各自の多様な進路希望に応じ、文系と理系に分かれて専門的な学習を深めていきます。

沿革

埼玉県立草加高等学校は、1962年4月1日に埼玉県教育委員会の告示により設置されました。同月14日に草加市立草加中学校を仮校舎として開校し、翌4月25日に開校祝賀式が挙行され、この日が現在の開校記念日となっています。設立後、学校施設の整備は段階的に進められました。1963年には新校舎の第一期工事、同年12月には第二期工事が竣工し、教育環境が整えられていきます。その後も、1964年の校地拡張、1965年の校舎・体育館兼講堂の落成と記念式の実施など、施設の充実が図られました。1967年には第三期工事が完了し、特別教室や図書室などが整備されています。1970年代に入ると、運動場、管理棟玄関、更衣室兼卓球場、生徒ホール、格技場などが次々と竣工しました。1981年には運動部室が完成し、1982年には南校舎の増築工事が行われ、保健室や生徒相談室などが設けられました。同年3月には創立20周年記念式典が盛大に執り行われています。1983年には西校舎の新築や自転車置場の増設、さらにテニスコートやバレーコートの移設工事なども行われました。同年4月には学級増が実施されるとともに、定時制課程が開設されています。夜間照明の設置やグラウンド整備なども進められました。1984年からは越谷高校定時制草加分校が本校に併置されていましたが、1986年3月には閉校しています。その後も、校舎の外装・内装改修、トイレ改修などが継続的に実施され、施設の維持・更新が行われてきました。特に1989年には国道298号線改築に伴うグラウンド整備が行われています。2003年には北校舎の新築工事が完了し、2004年1月には新校舎の落成記念式が挙行されました。設立から半世紀以上を経て、2016年3月には定時制課程が閉課程となりました。近年も、2021年、2022年と引き続きトイレ改修工事が実施されるなど、生徒たちが快適に学べる環境整備が進められています。

校訓と教育目標

本校の校訓は「まこと」です。この校訓に基づき、「知・徳・体の調和のとれた人間の育成」を図るとともに、「地域の進学校として信頼される学校」を目指すことを教育目標としています。生徒一人ひとりの知性、豊かな心、健やかな体のバランスの取れた成長を促し、地域社会から信頼される質の高い教育を提供することを使命としています。

学校生活

制服

冬服は男女ともに灰色のブレザーを採用しています。多様な性の尊重や生徒の選択肢を広げる取り組みとして、2020年度からは女子生徒のスラックス着用が任意で認められています。

主な学校行事

年間を通じて様々な行事が実施され、生徒たちの高校生活を彩ります。
遠足 (5月): 1年生は成田ゆめ牧場、2年生は東京方面、3年生は東京ディズニーランドへ行きます。
体育祭 (6月)
芸術鑑賞会 (7月)
文化祭 / 草高祭 (9月): 2日間にわたって開催され、一般公開は2日目のみ行われます。
ロードレース大会 (11月): 荒川彩湖公園の彩湖外周コース（約5km）を2周、合計約10kmを走破します。
修学旅行 (11月): 令和5年度からは大阪・広島方面への旅行となっています。過去にはグアム、台湾、九州・沖縄方面など、国内外の様々な場所を訪れていました。
球技大会 (12月): 2日間にわたって実施され、クラスやチームで様々な球技に挑みます。
予餞会 / 如月会 (2月): 卒業生を送り出す会です。

部活動

本校には運動部と文化部があり、多くの生徒が部活動に参加し、学業と両立しながら活動に取り組んでいます。

著名な卒業生

謙吾 (格闘家)
松田努 (ラグビー選手：東芝ブレイブルーパス、元ラグビー日本代表)
今野美穂 (陸上競技選手)
佐竹正史 (ビスケッティ) (吉本興業所属のお笑い芸人、吉本坂46二期メンバー)

交通アクセス

東武スカイツリーライン（伊勢崎線）新田駅東口より、徒歩で約20分です。
新田駅東口から東武バス［松原36］（獨協大学前駅東口行き）に乗車し、「青柳五丁目」バス停で下車後、徒歩約3分です。
東武スカイツリーライン獨協大学前駅東口から東武バス［松原36］（新田駅東口行き）に乗車し、「青柳五丁目」バス停で下車後、徒歩約3分です。
獨協大学前駅東口からパリポリくんバス［北東ルート］（柿木公民館行き）に乗車し、「草加高校」バス停で下車後、徒歩約3分です。

埼玉県立草加高等学校は、開校以来の長い歴史の中で地域に根差した教育を実践し、「まこと」の精神のもと、未来を担う若者の育成に力を注いでいます。

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