埼玉県道212号岩殿観音南戸守線

埼玉県道212号岩殿観音南戸守線

埼玉県道212号岩殿観音南戸守線は、東松山市大字岩殿を起点とし、比企郡川島町大字吹塚に至る全長約7.4kmの県道です。

概要

この県道は、もともと岩殿観音への参道として整備された道が県道に指定されたものです。かつての道は、高坂カントリークラブの南側から岩殿観音の門前町を通り、仁王門へと続いていました。現在の、大東文化大学前を通る直線的なルートは、昭和10年代後半に、岩殿地区から物見山へと至る車道として開発されたものです。

現在の県道は、西側で鳩山町から埼玉県道343号岩殿岩井線と接続し、東側では川島町内で埼玉県道74号日高川島線などを経由して国道254号に接続しています。つまり、両端が他の県道と接続された、通過道路としての役割を担っています。東松山市高坂神社（東）交差点から宮鼻交差点の間は、国道407号東松山バイパスと重複しています。また、高坂神社交差点から早俣橋の間には、川島こども動物自然公園自転車道が並行しています。

国道254号の旧道が国道指定を解除された後も、この県道は国道254号バイパスに直接接続していません。国道254号からこの県道に入るには、中山交差点または南園部交差点から埼玉県道74号日高川島線（一部狭隘区間あり）を経由するか、川越市と川島町の境界にある落合橋北詰から分岐する国道254号旧道（町道）を利用する必要があります。

起点の埼玉県道343号岩殿岩井線との接続地点では、道路自体はそのままに県道番号のみが変わります。かつては日の出家食堂前から南に岩殿岩井線の旧道が延びていましたが（ゴルフ場建設により廃止）、その旧交差点が現在の起点となっています。

路線データ

陸上距離：7.379km
起点：埼玉県東松山市大字岩殿 （埼玉県道343号岩殿岩井線交点）
終点：埼玉県比企郡川島町大字吹塚 （埼玉県道74号日高川島線交点）

路線状況

道路幅は全区間2車線が確保されていますが、東松山市元宿付近には東武東上線の踏切があり、この付近では渋滞が発生しやすい状況です。そのため、旧道の南側に沿ってバイパス道路が建設され、2016年2月13日に全線開通しました。（日高市方面側の高坂神社東交差点にある案内標識では、現道のうち鳩山方面の県道標識が消去されています）

2012年2月11日には、東松山市元宿1丁目地内の元宿南交差点（シバタ薬品東松山店前、現在はセブンイレブン東松山元宿店）において、埼玉県内で1万箇所目の信号機設置を記念する式典が開催されました。

バイパス

東松山市大字岩殿地内の現道から分岐し、現道の南側を東武東上線を立体交差で越え、同市大字宮鼻の国道407号東松山バイパスの宮鼻交差点に至るバイパス道路（都市計画道路高坂中央通線）です。宮鼻交差点からは、高坂神社東交差点まで国道407号と重複するため、現道のバイパス併行区間の県道指定は解除され、この区間はクランク状の経路となっています。

2012年3月16日に高坂駅西通線（並木通り）交差点から関越自動車道交差部までの区間が完成し、残りの区間も2016年2月13日に全線開通しました。これにより、バイパスは全線開通となりました。

地理

通過する自治体

埼玉県
東松山市
比企郡川島町

主な交差する道路

重複区間
国道407号東松山バイパス（東松山市高坂神社（東）交差点 - 宮鼻交差点）
埼玉県道158号川島こども動物自然公園自転車道線（東松山市高坂神社交差点 - 早俣橋）

交差する鉄道・河川

九十九川（中里橋）
東武東上本線（高坂駅南陸橋）
越辺川（早俣橋）

沿道の主な施設

岩殿観音
高坂カントリークラブ
大東文化大学東松山キャンパス
川島こども動物自然公園

関連項目

* 埼玉県の県道一覧

もう一度検索