埼葛斎場組合

埼葛斎場組合：地域に寄り添う火葬場の運営

埼葛斎場組合は、埼玉県南東部に位置する春日部市、蓮田市、白岡市、そして北葛飾郡杉戸町の3市1町によって運営されている一部事務組合です。その主な業務は、組合が運営する斎場の維持管理と、霊柩車の管理運用です。地域住民にとって欠かせない存在として、長年にわたり貢献を続けています。

組合の概要と組織構成

組合の事務所は、埼玉県春日部市内にあります。

組織構成としては、組合議会、組合執行機関、監査委員から成り立っています。組合議会は、各市町から選出された議員13名（春日部市6名、蓮田市3名、杉戸町2名、白岡市2名）で構成され、組合の運営方針を決定します。組合執行機関は、管理者と副管理者によって構成され、組合市町の首長の中から選任されます。会計管理者は、管理者が各市町の会計管理者の中から選任します。さらに、組合の運営状況を監査する監査委員が2名設置されています。

経費負担と財源

組合の経費は、斎場の利用料やその他の収入によって賄われます。しかし、収入が不足する場合は、各市町が世帯数と人口の割合（それぞれ50％ずつ）で負担します。これは、地域全体で斎場を維持管理していくための公平な負担体制と言えます。

歴史と変遷

埼葛斎場組合の歴史は古く、昭和29年に設立された春日部町外5カ村伝染病院組合を前身としています。当初は伝染病棟付属の火葬場という役割を担っていました。昭和31年には伝染病院組合が解散し、埼葛火葬場組合として再出発。その後、昭和61年に現在の名称に変更されました。

老朽化に伴い、2007年には斎場の大規模な建て替えが行われました。現在ある斎場は、地域住民のニーズに応えるべく、最新の設備を整え、より快適な供養の場を提供しています。なお、斎場敷地内には、内慈両村病舎記念碑が建立され、組合の歴史を物語っています。

過去の構成市町村と変遷

かつては、岩槻市（現在のさいたま市岩槻区）も埼葛斎場組合に加盟していました。しかし、2005年（平成17年）のさいたま市への合併を機に、岩槻市は組合から離脱しました。それ以降は、現在の4市町で構成される体制が維持されています。

まとめ

埼葛斎場組合は、長年にわたり地域住民の葬儀を支え、地域社会に貢献してきた歴史ある組織です。組合の構成員である4市町の協調体制と、効率的な運営、そして時代に合わせて行われた斎場の改修は、組合の継続性と発展を支える重要な要素となっています。今後も、地域住民のニーズに応えるべく、安全で安心できる斎場運営を続けていくことが期待されます。

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