堀下さゆり

堀下さゆり：音楽と故郷への愛を紡ぐシンガーソングライター

堀下さゆりさんは、1980年1月11日生まれ、福島県相馬市出身のシンガーソングライターです。大正大学人間学部人間福祉学科を卒業後、宮城県仙台市を拠点に音楽活動を展開しています。その歌声は透明感にあふれ、聴く人の心に優しく寄り添います。

プロフィール

大学時代に音楽サークルでキーボードを担当しながら、オリジナル曲の制作を始めた堀下さん。2002年にはビクターの東北地区限定オーディションで優秀賞を受賞し、同年8月にはインディーズレーベルからミニアルバムをリリースしました。2004年には、NHKみんなのうたで「カゼノトオリミチ」が起用され、現在でも再放送されるなど、幅広い世代に親しまれています。

2005年には、メジャーデビューアルバム『カゼノトオリミチ』をリリース。このアルバムはロングセラーとなり、彼女の代表作の一つとなりました。2006年には、ビクターエンタテインメントの音楽配信レーベル『rookiestar』の配信リリース第一弾アーティストとして選ばれ、「ハブラシ」「夜明け」の2曲が配信されました。

その後も精力的に活動を続け、2007年にはセカンドアルバム『シロツメクサ咲いた夏』をリリース。2008年には、期間限定ユニット「五輪姉妹」に参加し、「サユリズマシン」名義でエレクトリック・ポップミュージックを展開するなど、新たな音楽性にも挑戦しました。

2009年には、デジタルシングル「緑青の海」「流星ロープウェイ」をリリース。また、lemonbirdlaboratoryからライブアルバム『あしあと』シリーズをリリースし、これまでの8年間の軌跡を辿りました。2010年には、シンガーソングライターKAOさんとユニット「かおとほりしたさゆり」を結成し、シングル「蝶々結び」をリリースしました。

東日本大震災と故郷への想い

2011年、新作のレコーディング作業中に東日本大震災が発生。地元相馬市で被災した堀下さんは、「そうまさいがいFM」のパーソナリティを担当し、避難所でのライブなどボランティア活動にも積極的に参加しました。また、チャリティーサイト「Song for Hope ─希望のうた─」に、新作CD収録予定だった楽曲『卒業〜DEMO TAKE』を提供しました。

2012年には、「福島の子ども達に笑顔をプロジェクト」名義でフルアルバム『スマイル：）』をリリース。福島県相双地区の幼稚園から高校まで22校1307人がレコーディングに参加し、ほぼ全曲の作詞・作曲と一部のボーカルを担当しました。アルバムの収益は全額寄付され、被災地の復興支援に役立てられました。同年には、5年ぶりとなるミニアルバム『fotonote』をリリース。また、テレビアニメーション『ココロコネクト』のDVD版に収録されるオープニングテーマ「キモチシグナル」の作詞・ボーカルを担当するなど、活動の幅を広げています。

2013年には、9年ぶりとなるシングル『この街に咲く花のように』をリリース。現在も、故郷への想いを胸に、音楽活動を精力的に続けています。

多彩な才能

堀下さんは、自身の楽曲制作だけでなく、他アーティストへの楽曲提供も行っています。福田沙紀さん、ビビアン・スーさん、坂本真綾さんなど、幅広いジャンルのアーティストに楽曲を提供し、その才能を発揮しています。テレビアニメの主題歌やCMソングの制作も手掛けるなど、多岐にわたる分野で活躍しています。

ラジオパーソナリティとしても活躍し、その温かい人柄と軽快なトークで多くのリスナーを魅了しました。

堀下さゆりさんは、音楽を通して人々に希望と感動を与え続ける、魅力的なシンガーソングライターです。彼女の歌声は、これからも多くの人々の心に響き続けるでしょう。

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