堀井動物園

堀井動物園の歴史と運営

堀井動物園（ほりいどうぶつえん）は、滋賀県守山市にて活動していた移動動物園でした。1982年、堀井嘉智（ほりい よしのり）園長が19歳の時に設立。園は移動動物園や移動水族館を運営し、関西を中心に全国各地でのイベントや幼稚園訪問を行っていました。しかし、2020年5月28日に行政処分を受け、第一種動物取扱業の登録が取り消されることとなります。

動物展示施設「めっちゃさわれる動物園」

堀井動物園は、ピエリ守山内に「めっちゃさわれる動物園」という常設の展示場を持っていました。この施設では、一部の動物に直接触れることができる機会を提供していましたが、そのスタイルが批判を受けることもありました。最終的に「めっちゃさわれる動物園」は2019年1月15日に閉園し、当園の運営は次第に困難を極めていきました。

不祥事と火災事故

園の運営中には、いくつかの不祥事や事故が発生しました。2007年5月には、搬送中の肺魚が道路上に落下する事件が起きたものの、幸いにも動物園に返還されました。さらに、2008年および2011年には、赤外線ライトの故障や倉庫の火災により、複数の動物が焼死する痛ましい事故が発生しました。

2013年5月には、ヤマアラシの逃走事件が報告され、警察が出動する事態となるも、同日中に全頭が確保されたという出来事もありました。

法律違反と最終的な廃業

2015年には、施設での特定動物の無許可飼育が発覚し、園長は動物愛護法違反で逮捕されました。この件により、2018年には30万円の罰金刑が科され、その後の控訴審でも有罪が確定しました。最終的に、2020年には滋賀県からの指導を受け、堀井動物園は閉園を余儀なくされます。

動物たちの声

堀井動物園は、多くの動物にとって行き場を提供してきました。堀井園長の活動には、行き場を失った動物を引き取ることも含まれ、多様な動物が展示されていました。しかし、動物愛護団体からの批判や指導が相次ぎ、動物たちの健康と福祉に対する取り組みが求められていました。特に、狭い施設内での異常行動が問題視されたことは記憶に新しいでしょう。

まとめ

堀井動物園の活動は、豊かな動物たちとの触れ合いの場を提供し、地域に愛されてきましたが、数々の問題を経て廃業に至りました。今後は、動物たちの福祉が守られることを願っています。

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