堀口健治

堀口健治 プロフィール



堀口健治(ほりぐち けんじ)は、1942年6月19日生まれの日本の著名な経済学者である。主に農業経済学と農業政策を専門としており、早稲田大学名誉教授として広く知られている。また、日本農業経営大学校の校長も務めるなど、教育分野においても大きな影響力を持つ。

学歴と経歴の概要


堀口氏は、朝鮮の仁川に生まれ、麻布高校を卒業後、1965年に早稲田大学第一政治経済学部政治学科を卒業した。その後、1968年には東京大学大学院農学系研究科の博士課程に進学するが、中退。その後、1982年には東京大学から農学博士の学位を取得し、博士論文は「土地資本に関する研究」となっている。

1968年には鹿児島大学水産学部へ助手として採用された後、数年の内に専任講師に昇進。その後、東京農業大学に転職し、1982年には助教授、1988年には教授に昇進し、同大学農学部農業経済学科の学科長を歴任した。1991年に早稲田大学へ移り、政治経済学部の教授に就任。1998年から2002年にかけては同学部の学部長を務め、その後、常任理事・副総長をも経験し、学内外での貢献が評価されている。

さらに、堀口氏は日本農業経済学会の会長を務めていた時間は特に重要で、農業経済に関する研究を広める努力を続けている。また、1982年から1983年までイリノイ州立大学の客員教授としても活動し、国際的な視野を持っている。

主な業績と著書


堀口氏は多くの書籍や論文を著しており、特に農業経済に関する研究成果が評価されている。彼の著書には『土地資本論』(1984年)があり、農業経済学への貢献が評価されている。さらに、共編著や翻訳としても数多くの成果を残している。特に、1993年に出版された『食料輸入大国への警鐘』や、2017年に発表された『日本の労働市場開放の現況と課題 農業における外国実習生の重み』は、彼の専門分野における重要な論考が含まれている。

社会貢献と教育活動


堀口健治は、早稲田大学ボランティアセンターの設立にも寄与し、同所の所長として活躍。また、農林中金・農中総研の支援により、農村体験を促進する共著の書籍『書を持って農村へ行こう』をまとめた。このように、堀口氏は学問的な業績に加え、社会への貢献も重視している。

また、彼は山形県の高畠町および寒河江市の実践塾の塾長を務め、地域の農業活動に深く関与している。さらに、ロシア語にも堪能であり、共訳書『失われた世界 脳障害者の手記』など、多くの翻訳業績も持つ。

現在の活動


現在、堀口健治は早稲田大学の名誉教授として、さらなる研究活動を行いながら、明海大学経済学部の客員教授としても教鞭を執っている。農業経済学という専門分野での豊富な経験と知識を持つ彼の存在は、今後も日本の農業経済の発展に寄与し続けることが期待されている。

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