堀川剛史

堀川剛史（ほりかわ たけし）氏は、愛知県を出身地とする日本の俳優です。10月28日に誕生されました。男性のみで構成されるユニークな演劇集団、劇団Studio Lifeに、2007年にジュニア9期生として参加。以来、同劇団の中心的な俳優の一人として、数多くの舞台作品に出演し、その表現力を磨いてきました。

劇団Studio Lifeは、古典文学やSF、漫画原作など幅広い題材を取り上げ、特に男性キャストが女性役を含めた多様な登場人物を演じるスタイルで知られています。堀川氏は、こうした劇団の特性を活かした作品世界の中で、多種多様なキャラクターに命を吹き込んできました。

Studio Lifeでの歩み

入団初期の2007年には「WHITE」で向井＝ウィンディ役を演じ、キャリアをスタートさせました。その後も、「アドルフに告ぐ」（2008年）ではイスラエル兵士など複数の役をこなし、「TAMAGOYAKI」（2008年）では蟻巣2役や店の客役を務めるなど、経験を重ねていきます。

特に印象的なのは、劇団Studio Lifeが力を入れている漫画原作の舞台化作品における活躍です。白泉社「花とゆめ」掲載作品の舞台化シリーズにおいて、高屋奈月原作「フルーツバスケット」（2009年）では草摩潑春役を好演。また、萩尾望都の不朽の名作を舞台化した「トーマの心臓」「訪問者」連鎖公演（2010年）ではクローネ役を務めました。さらに、同じく萩尾望都原作のSF大作「11人いる！」シリーズには複数回出演しており、2011年版ではアマゾン・カーナイス役、2013年版ではマヤ王バセスカ役、イケメン役、宇宙船乗務員役、助手役など複数の役を兼任。続編にあたる「続・11人いる！」（2013年）でもマヤ王バセスカ役とローン役を演じるなど、シリーズに欠かせない存在となりました。

シェイクスピア作品の舞台化にも参加しており、「じゃじゃ馬ならし」（2010年）で仕立て屋役、「夏の夜の夢」「十二夜」連鎖公演（2011年）ではスターヴリング役を務め、古典劇にも挑戦しています。

ファンタジーやミステリー、現代劇など、ジャンルを問わず幅広い作品に出演しています。

「DRACULA」（2010年） - ツガニー人 役
「リアル・シンデレラ・ストーリー」（2011年） - 中村（ジョン） 役
「OZ 〜オズ〜」（2012年） - ネイト少尉 役

また、ミュージカル作品である「PHANTOM THE UNTOLD STORY～語られざりし物語～」（2011年）およびその続編「PHAMTOM 語られざりし物語〜The Kiss of Christine〜」（2012年）では、共にジャベール役を演じ、歌唱力や表現力を求められる役にも対応できる実力を見せました。

近年の劇団内公演としては、「BEAT POPS」（2013年）でのてつお役、「LILIES」（2013年）でのリディアンヌ役、そして「Suka-suka aja de！」（2016年）でのバックパックの男役などがあります。

外部公演での挑戦

劇団外での活動も積極的に行っており、様々なカンパニーの舞台に客演しています。

外部公演「逆境ナイン」（2012年） - 後藤健 役
外部公演「abc★赤坂ボーイズキャバレー 3回表! 〜自分に喝を入れて勝つ!〜」（2012年） - 渡猛 役
外部公演「コードギアス 反逆のルルーシュ〜魔人に捧げるプレリュード〜」（2012年） - ジェレミア・ゴッドバルト 役
* 外部公演「鍵」（2013年）

これらの外部出演は、Studio Lifeで培った演技の幅をさらに広げる貴重な経験となっていることでしょう。

映像分野への進出

舞台を主な活動の場とする堀川氏ですが、映像分野への挑戦も行っています。2009年に公開された映画「クローズ ZERO II」に出演しており、その活動領域は舞台に留まりません。

まとめ

堀川剛史氏は、劇団Studio Lifeという個性的な環境で育まれた表現力と、外部での多様な経験を活かし、幅広い役柄を演じ分けることができる実力派俳優です。繊細な心情表現からエネルギッシュなキャラクターまで、その演技は観客に深い印象を与えています。今後のさらなる活躍が期待されます。

外部リンク:
劇団 Studio Life によるプロフィール

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