堀池宏

堀池宏（Genlin）

堀池宏（ほりいけ ひろし、誕生名: 彭宏陵）は、中国生まれの実業家、慈善家、画家であり、別名として玄陵、Genlin（読み：ゲンリン）を名乗る。また、犬猫和平理想家としても知られ、世界愛犬連盟（World Dog Alliance)の創設者でもある。2025年2月12日には、ワンニャン平和党の共同代表に就任した。

生い立ちとキャリア

上海大学国際経営学院を卒業後、日本へ移住し日商岩井（現在の双日）に勤務。その後、香港を拠点とするLarge Horse International (Group) Company Limited、格力空調国際有限公司を設立し、実業家としての基盤を築いた。

社会貢献と慈善活動

堀池宏は、公共福祉と慈善活動に深い関心を抱き、多岐にわたる貢献を行っている。学校、図書館、体育館の寄贈をはじめ、数多くの奨学金制度を設立。「自己資産の9割は公共の福祉と慈善活動に費やし、残りの1割を自身の家族のために」という言葉は、彼の慈善活動に対する強い信念を物語っている。

1995年には、父親の名前にちなんで彭心潮基金を設立し、小学校、中学校、図書館の建設を支援。また、玄陵基金も設立し、様々な慈善活動に貢献している。2007年以降は、上海大学にスポーツ奨学金制度、玄陵芸術奨学金制度、外国語学院玄陵教育奨学金制度を設置し、インドアテニスコートを建設し寄贈。さらに、上海大学の歴史的建造物の大規模な修復にも資金を提供している。

上海大学を優秀な成績で卒業し、上海大学の名誉理事、上海大学芸術学院客員教授も務めている。

画家としての活動

初期の絵画は抽象画が中心だったが、近年は犬をテーマにした油絵を多く描いている。世界愛犬日に展覧会を開催し、「声なき者の声」を広く知らせる活動を続けている。

動物愛護活動：犬食禁止への情熱

2013年、父親の故郷である貴州の郷土料理が犬肉であることに衝撃を受け、犬を食用禁止にするための活動を開始。アジアにおける明確な法律による犬の食用禁止を推し進めるため、2014年12月12日に世界愛犬連盟（World Dog Alliance、略称WDA）を創設した。

中国、韓国、ベトナム、タイを自ら訪れ、犬肉産業の現状をカメラに収め、脚本を執筆。監督としてドキュメンタリー映画『Eating Happiness』を制作した。このドキュメンタリーは、世界各国で犬猫の食用を法律で禁止するために重要な役割を果たした。

犬食禁止に向けた主な活動と成果

2017年4月11日：台湾が犬の食用を法律で禁止。
2018年12月12日：米国が犬猫の食用を法律で禁止。
2020年2月28日：中国政府首脳へ犬猫の食用禁止を求める書簡を提出し、前向きな回答を得る。
2020年3月31日：中国深圳市、珠海市が犬の食用を法律で禁止。
2020年5月27日：中国農業農村省が犬を伴侶動物と特定し、「家畜家禽遺伝資源目録」から犬を除外。
2021年12月10日：ベトナム、ホイアン市が犬の食用を法律で禁止。
2023年3月21日：インドネシア、ジャカルタが犬の食用を法律で禁止。
2024年1月9日：韓国が犬の食用を法律で禁止。
2024年3月23日：世界愛犬連盟が提唱する「犬猫食用禁止国際条約」を盛り込んだ2024年米国歳出法案が可決。

これらの活動を通じて、堀池宏は犬猫の保護と動物愛護の精神を世界に広めることに貢献している。

受賞

2019年10月、イタリアの代議院議員ミケーラ・ビットリア・ブランビラ議員より『国際愛犬賞』を受賞。動物福祉議員連盟により授賞式が執り行われた。

エピソード

2007年にアメリカのマリブに購入した邸宅の面積が、売り主側の申告よりも狭いことが発覚。2010年に売り主側のブローカーと不動産会社を告訴し、6年にも及ぶ裁判の結果、2016年に勝訴した。

外部リンク

Genlin - IMDb（英語）

もう一度検索